2010年5月26日水曜日

歯茎からiPS細胞作製へ 大阪大倫理委が承認

2010年5月20日 提供:共同通信社

 大阪大の研究倫理審査委員会は19日、歯周病やインプラント(人工歯根)の治療、抜歯の際に切り取った歯茎の組織から新型万能細胞(iPS細胞)をつくる同大大学院歯学研究科の江草宏(えぐさ・ひろし)助教らの研究を承認したと発表した。
 切除した歯茎の組織は捨てられていたといい、江草助教は「患者の負担を最小限にiPS細胞ができれば、再生医療に大きな貢献をできる」としている。人での成功例の報告はないが、マウスでは皮膚の細胞から作製するよりも7-10倍効率良くつくれるという。
 江草助教によると、同大歯学部病院を受診した患者に同意を得た上、歯茎の組織から細胞を分離して培養。iPS細胞を開発した京都大の山中伸弥(やまなか・しんや)教授の技術を使い、この細胞からiPS細胞をつくり、マウスに移植して万能性を確認、あごの骨の再生医療などにつなげたいとしている。

2010年5月10日月曜日

クローン病の臨床的寛解5割以上

インフリキシマブ+アザチオプリン、クローン病の臨床的寛解5割以上

2010年04月19日 ソース:NEJM(論文一覧) カテゴリ: 消化器疾患(関連論文

文献:Colombel JF et al. Infliximab, Azathioprine, or Combination Therapy for Crohn's Disease. NEJM. 2010;362:1383-1395

クローン病患者508名を対象に、インフリキシマブまたはアザチオプリンの単独療法とインフリキシマブ+アザチオプリン併用療法の有効性を無作為化二重盲検試験で比較。副腎皮質ステロイドが不要となった臨床的寛解の達成率は、アザチオプリン群30.0%に比べ、インフリキシマブ群44.4%および併用群56.8%で高かった。

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