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がん家系ではないだろうか、と心配しておられる方がけっこうおられるかもしれません。
しかし、今や、一生の間に、がんになるリスクは男性で60%、女性で45%ですから、およそ二人に一人はがんになるのです。ですから、単に、親戚にがんになった人が多い、というだけで家族性、より正しくは家族集積性、と判断するのは難しいところがあります。
親戚の中で、同じ種類のがんを発症した人が何人もいる、若い頃に発症する人が多い、複数の限られた臓器にがんを発症する、同じ種類のがんが何回もできる、といったことを満たした場合には、家族性腫瘍の可能性があります。その比率は決して高くなくて、およそ5~10%程度のがんがこれにあたるとされています。
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2012年のデータからの推定によると、生涯でがんになる確率は、男性で61・8%、女性で46・0%とされています。歳をとればとるほど変異が蓄積するのですから、高齢社会が続く限り、このレベルあるいはそれ以上で推移するでしょう。日本人の半分はがんに罹るということなのです。
こわいもの知らずの病理学講義
仲野徹 (著)
晶文社 (2017/9/19)

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