馬寄村の住人ー読書ノート
2026年4月6日月曜日
序列
›
コロンビアの森の中でお会いしたサル学者の伊沢紘生さんは「野生のサルのあいだではボスは存在しない。 豊富なエサを前にして、おれは偉いんだ、とうそぶいている時間があったらエサを食べていたほうがいい。 飼われたり、限られたエサをめぐって競争しなければならなかったりする時に初めて、序...
プロバイオティクスの根拠はあいまい
›
一般的に腸内の悪玉菌が増えるとバランスが悪くなり身体によくない、ビフィズス菌のような善玉菌が増えると身体によいといったことが言われます。 ところが、悪玉菌や善玉菌とは実際にはなにとなにで、それがどのような状態であればバランスが悪いと言えるのか、その結果として具体的にどのような...
簡単に減量できる方法などない
›
P145 日本は最近の「メタボ」ブームが起こるまでは、先進国の中では珍しく肥満が少ないためそれほど大きな問題とはなっていませんでした。 そのため、これらの医薬品(住人注;抗肥満薬)のほとんどは販売されたことがなく一般への知名度もあまり高くないと思います。 実際のところ、これら...
苦味は毒センサー
›
妊娠中、つわりになると、味覚に変化が生じて、酸っぱいものが食べたくなったり、口の中に苦味が感じられて特定の食べ物に吐き気をもよおしたりすることはよく知られています。そのつわりについて、おもしろい説があります。 つわりの時期というのは、胎児の発生過程においてちょうど人間らしい...
ほぼ永遠に腐らない食品 ハチミツ
›
(住人注;ミツバチの)この強力な翅の発熱と送風によって、巣の中で蜜の水分はどんどん蒸発する。そしてとろりとした黄金色になる。最終的にハチミツ中の糖濃度は80%に達する。 こんなに濃い溶液は他にない。たとえば塩はどんなにがんばっても29%以上は水に溶けない。ハチミツのこの濃さ...
生物の特徴
›
生物の特徴は、実は、指揮者やリーダーがいないということである。 ヒトの細胞は全部で六十兆個もあるけれど、どの細胞も全体の地図や構造を一切知らない。個々の細胞が絶えず連絡を取り合っているのはせいぜい自分の前後左右上下の細胞だけである。にもかかわらず全体としては組織だった統合がな...
生物は必ずしも合理的でない
›
脳もまさにそんな入り組んだ非効率な構造をしています。しばしば「生物は効率的で、すべての構造や機能になんらかの合理的な意味があるのだ」などという、まるで幻想めいたことが言われますが、これは ダーウィニズム の悪影響です。 「自然淘汰で勝ち残ってきたからには、私たちはさぞかし素晴...
政治的な自然保護
›
「自然保護」というのは人類の歴史の中でそんなに古い概念ではない。というのは人類の歴史の中で、その99パーセント以上は狩猟生活をしていて、人類も自然の一部であったからだ。 積極的に「自然保護」を唱え始めたのは、二〇世紀の後半になってからだ。今では正義の御旗になっている ~中略~...
インタープリテーションの誕生の地―ヨセミテ
›
P14 だれもそうであるように、かつて、ヨセミテ渓谷をはじめて見たジョン・ミューアは、その壮大優美、荘厳美麗な景観に言葉を失い、ただ見とれるばかりだったという。~中略~ 自然保護の父、国立公園の父と呼ばれ、今も世界中の自然保護関係者から敬われているミューアの、自然への戦いの第...
変われ!同じ場所にとどまるな!虫に負けるな!
›
P20 このこと(住人注;どうして昆虫はこのように多様性をきわめたのか)をかたるに当たり、まず注目すべき昆虫の特徴がある。 それは、「飛ぶこと」と「変態すること」である。 飛べない昆虫もいるし、変態しない昆虫もいるが、それらはごく小数で、大部分の昆虫は成虫期に飛翔し、成長の過程...
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示