2026年8月21日金曜日

こころの病

P4
今ではこころの病を治療中の人は300万人を超え、うつ病にかかった人はこの10年で3倍近く増加して70万人と報告されています。
また、統合失調症にかかる割合は人口の1%、つまり100人に1人がかかる病気であることがわかっています。つまり、こころの病は決して特別な病気ではないのです。  

P146
 まず心気症ですが、これは、実際は病気でないのに「自分は重いからだの病気にかかっているのではないか」と思い込み、強い不安に襲われて苦しむこころの病です。
病院を転々と回る、いわゆる「ドクターショッピング」をする人も少なくありません。
~中略~

心身症は、発症や経過にストレスをはじめとする心理社会的な要因が密接に関係している病気を指し、その代表的なものとしてはアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、十二指腸潰瘍などがあげられます。
内科的な治療を必要とするため、精神科で扱うことはほとんどありません。

自律神経失調症は、いうなれば診断書用の病名です。たとえば、本当はうつ病だったとします。
でも本人が、会社に提出する診断書にうつ病とかかれるのが困る場合、病気が特定されるのを避けるために、医師にお願いしてオブラートに包んだような表現で自律神経失調症と書いてもらっていたわけです。

大切な人の「こころの病」に気づく 今すぐできる問診票付
日本精神科看護技術協会 (著), 末安民生 (著)
朝日新聞出版 (2010/11/12)

大切な人の「こころの病」に気づく 今すぐできる問診票付 (朝日新書)

大切な人の「こころの病」に気づく 今すぐできる問診票付 (朝日新書)

  • 作者: 日本精神科看護技術協会
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 新書



  仮に精神科医から「うつ病」と診断されたとしても、必要以上に落ち込む必要はない。
軽症うつ病と病気でない憂うつとの境界は連続的なものであり、どこからうつ病と判断するかは、本人の認識の強さや精神科医の受け取り方によって大きく左右される。
さらにうつ病と診断されたとしても、その程度や経過は様々であり、二~三ヶ月で自然に治って一生再発しないようなうつ病も多いのである。

 そもそもDSM-Ⅳのような操作的診断基準は、あらゆる精神的不調に何らかの病名がつけられるように作成された、非常に間口の広い診断基準である。
DSM-Ⅳで一般の米国人を診断すると、二人に一人は何らかの精神科病名がつけられるほどである。

冨高 辰一郎 (著)
なぜうつ病の人が増えたのか
幻冬舎ルネッサンス (2009/7/10)
P145

なぜうつ病の人が増えたのか

なぜうつ病の人が増えたのか

  • 作者: 冨高 辰一郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス
  • 発売日: 2009/07/10
  • メディア: 単行本



 精神を病むということを、介護や援助にたずさわる我々はどのようにとらえればよいのだろうか。おそらく立場によってさまざまな考え方や言い方が出てこようが、わたしとしてはそのあたりをかなり単純明快に把握している。
物事の優先順位が、常識や良識から逸脱するとき。
 これが、精神を病むことの意味だと思っている。キーワードは「優先順位」である。

はじめての精神科―援助者必携
春日 武彦 (著)
医学書院; 第2版 (2011/12)
P042

はじめての精神科―援助者必携

はじめての精神科―援助者必携

  • 作者: 春日 武彦
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2011/12/01
  • メディア: 単行本




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