2026年2月5日木曜日

支配

さらに「支配」も、やはり中世においては現代と全く異なる意味で用いられていました。
例えば、中世文書の中では「用途を近国御家人に支配せらるる所」などの文脈ででてきます。
これを、「近国の御家人を抑えつけて支配する」と理解したのでは、全く意味を把握できません。前にも述べましたが「用途」は費用のことで、この場合の「支配」は費用を近国の御家人に「割り当てる」「配分する」という意味で使われているのです。
これは「支配」の「配」の意味が強調された使い方であるとも言えるでしょう。


歴史を考えるヒント
網野 善彦(著) 
新潮社 (2001/01)
P183

歴史を考えるヒント (新潮文庫)

歴史を考えるヒント (新潮文庫)

  • 作者: 網野 善彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/08/27
  • メディア: 文庫

 

京都府 宇治上神社

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