2026年6月22日月曜日

無為バイアス


 医療における決断の分析を行った認知心理学者は「無為バイアス(omission bias)」と呼ばれるものについて叙述している。
すなわち、もし自分が治療の選択などに深く関わって望ましくない結果、ことに副作用などが出た場合よりひどく後悔することになるだろうと恐れて、あえて積極的に自分で決定を下したくない、というひとが出てくるのだ。
この後悔することへの恐れのために患者によっては治療の選択権を放棄してしまう。

決められない患者たち
Jerome Groopman MD (著), Pamela Hartzband MD (著), 堀内 志奈 (翻訳)
医学書院 (2013/4/5)
P105

決められない患者たち

決められない患者たち

  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2013/04/05
  • メディア: 単行本

「不作為バイアス」とは、自分が何か行動した結果悪いことが発生することの方が、自分が何もしなかったために悪いことが発生した場合よりも、「悪いことだ(損失が大きい)」と認識しやすいバイアスのことである。

医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者
大竹 文雄 (著), 平井 啓 (著)
東洋経済新報社 (2018/7/27)
P211

医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者

医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者

  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2018/07/27
  • メディア: 単行本

 

九重連山 大分県

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