2026年5月3日日曜日

本番はもっとタフでダーティだ

P134
エディはよく言う。「日本の練習は練習という環境下でプレッシャーもなくきれいなトレーニングをしているがそれは試合の状況ではない」と。
ミスが起きれば「ドンマイ、次だ。次」とよく言う。ありきたりな言葉で言えば、練習のための練習なのだ。
試合に次はない、ミスは起きるだろう。しかしそのミスを防ぐだけの準備をしたのかが重要なのだ。

P255
「エディのトレーニングに対する哲学を、僕らはいつも聞かされていました。
彼は、「成功するための練習ではなく、失敗したらどう打開していくかという目的を持って練習しなければならない」と言っていました。
「日本のトレーニング法は練習のための練習であって、綺麗なことばかりをやっている。でも、本番はもっとタフでダーティだ」と」

五郎丸日記
小松 成美 (著)
実業之日本社 (2015/12/18)

五郎丸日記

五郎丸日記

  • 作者: 小松 成美
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Kindle版

 

穏やかな海で優秀な船乗りは育たない

   「強い経済の光の中では、ガラス玉のような会社も、氷の塊も、ダイヤモンドも同じように光ってみえるものだ。しかし、今、その光が一気に弱くなった。
これからガラス玉は弾け散るだろう。氷の塊は溶け始めるだろう。しかしダイヤモンドは輝きを失うことはない。つまり、本物だけが光を放つときがやってきたのだ。
さらに、強い光の中では見えなかった、小さい本物の光もまた見え始めるということだ。諸君、我々は試されている。リッツ・カールトン がダイヤモンドかどうか、今試されているのだ」

「穏やかな海で優秀な船乗りが育った例など、私は知らない。我々が漕ぎ出す海はまさに荒波の真っただ中だ。
私にはあらゆる面でベストを尽くす覚悟がある。諸君にもこの荒波を乗り切るため、あらゆる可能性にコミットして欲しい。 リッツ・カールトンが生き残れるかどうかは、諸君の力にかかっていると言ってもいい」
(住人注;シュルツィ氏の後任として社長になったサイモン・クーパー氏)

一流の男は「気働き」で決める
高野 登 (著)
かんき出版 (2014/4/23)
P010

一流の男は「気働き」で決める

一流の男は「気働き」で決める

  • 作者: 高野 登
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

人の過ち

人の過失を責むるには、十分を要せず。
宜しく二三分を余し、渠(か)れをして自棄に甘んぜず、
以て自ら新たにせんことを覔(もと)め使むべくして可なり。
             「言志晩録」第二三三条

        佐藤 一斎 著
     岬龍 一郎 編訳
              現代語抄訳 言志四録
         PHP研究所(2005/5/26)
         P178

 

人の過失を責めるときは、徹底して責めるのはよくない。
2分か3分残したところでやめ、その人が自暴自棄にならないようにして、
みずから改心するように仕向けてやるのがよい。

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


家人、過ちあらば、宜しく暴怒すべからず。
宜しく軽棄すべからず。
此の事言い難くば、他の事を借りて隠にこれを諷せよ。
今日悟らざれば、来日を俟(ま)ちて再び此れを警(いまし)めよ。
春風の凍れるを解くが如く、和気の氷を消すが如くにして、纔(わずか)にこれ家庭の型範なり。

             洪自誠 
               守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)
               菜根譚の名言 ベスト100
                PHP研究所 (2007/7/14)
               P169

菜根譚の名言 ベスト100

菜根譚の名言 ベスト100

  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 新書




 

奈良県 談山神社

ゆとり教育

「 文部省のさァ、ゆとり教育って、おかしいんだよ。
ゆとりなんてものは、厳しさを耐えて出てくるものなんだ。
はなからゆとりがあるってのは、だらしがねェってことだよ。」

                  永 六輔

                  伝言

                  岩波書店 (2004/2/22)

                  P66

伝言 (岩波新書)

伝言 (岩波新書)

  • 作者: 永 六輔
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/02/22
  • メディア: 新書



 

P83
 居心地の良すぎる空間にいると、人間は言葉が減ります。
言葉を発して誰かに異を唱えたり、自分の意思を伝える必要が泣くなり、コミュニケーション能力が衰えていきます。
 わが子を思う気持ちがあるのなら、あえて居心地の悪い状況を経験させる、という選択肢を考えてみるべきではないでしょうか。
藤原和博

P93
 しかし、もしも「受験で苦しい思いをさせたくないから一貫校へ」と本当に考えておられるとしたら、「苦しい思い」をしないことがお子さんの成長にどんな影響を与えるのか、冷静に考えるべきかもしれません。
 たとえば、筋力トレーニングでは筋肉に強い負荷をかけ、筋組織をいったん破壊することによって、痛みを伴いながら筋肉の増強を促していきます。
 これと同じように、人間の心も適度な負荷(ストレス)をかけることによって、鍛えられていく部分は確実にあります。
田中ウルヴェ京

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2010/7/23) 

 
40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

P171
 1960年代後半以降、大学は入りやすくなった。もっとも大学に入りやすかったのは1972年で、大学に行きたい人の75%が入ることができた。
これから後は、また大学受験が難しくなっている。1980年代後半には競争率が高くなり、1990年に難しさが最高の数値となる。この時の合格率は65%を下回っている。
ここをピークにとして大学受験はやさしくなってゆく。1997年には、また合格率が75%を超えて、2004年は、大学に行こうという人の85%が入ることができた。
 今、大学は非常に入りやすくなっている。~中略~
 ただし、どこの大学でも入ればよいという受験生は、ほんの一部である。多くの受験生が入りたいと思う大学は、やはり入るのが難しい。
 非常に難しい大学があるいっぽう、それよりはるかに多くの、受ければ入れるという大学が存在する。

P173
 日本の場合、ここ20年で大学の受験問題がやさしくなっている傾向にある。40年前に使われていた「予備校の基礎教育の問題集れべる」の問題が、今は普段の授業の問題になっている。
さらに少子化によって、個々の子どもに合わせた教え方とかいう発想が入ってきた。学生が多くいるときには、個々の子どもに合わせるなどと言っていられなかった。子どもがついてこられなければ、それで終わりである。
 子どもが少なくなると、学生を集めるために塾や予備校は子どもや親の機嫌を取る。
どうしても個々の子どもに合わせた教え方をしようとする。すると子供は本来の難しさを体験せず、勉強することになる。
 子どもが減って、50%を超える18歳の学生が大学に進学するというとき、そんな教育をしていては国の未来は暗い。

世の中の罠を見抜く数学
柳谷晃 (著)
セブン&アイ出版 (2013/3/1)

世の中の罠を見抜く数学

世の中の罠を見抜く数学

  • 作者: 柳谷晃
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2013/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




奈良県 談山神社

もう少しで届くぞ

「エディは、「もう少しで届くぞ」という環境を作り続けました。
練習でもテストマッチでも。あのルーマニア戦は、全員が「ワールドカップでの勝利に、もう少しで手が届く」と、チーム全員が思えた瞬間だったんです」

五郎丸日記
小松 成美 (著)
実業之日本社 (2015/12/18)
P258

五郎丸日記

五郎丸日記

  • 作者: 小松 成美
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Kindle版

 

奈良県 談山神社

口舌を以て諭す者は、人従うことを肯( がえん )ぜず。
躬行( きゅうこう )を以て率いる者は、人効( なら )うて之れに従う。
道徳を以て化する者は、則ち人自然に服従して痕迹( こんせき )を見ず。

          「 言志耋録」第一二五条
                        佐藤 一斎 著
     岬龍 一郎 編訳
     現代語抄訳 言志四録
     PHP研究所(2005/5/26)
           P222


口先だけで人を諭そうとしても、人は心から従うことはない。
自ら実践し率先すれば人は従(つ)いてくる。
さらに道徳をもって感化する者には、人は自然と服従し、不満も残らない。

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 作者: 佐藤 一斎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


奈良県 談山神社

やって見せ 言って聞かせ させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ

小吏あり。苟( いやしく)も能( よ)く心を職掌( しょくしょう)に尽くさば、
長官たる者、宜しく勧奨して誘掖( ゆうえき)すべし。
決して之を抑遏( よくあつ)す可からず。
抑遏せば則ち意阻( はば)み気撓( たゆ)みて、後来遂にその心を尽くさじ。

       「 言志後録」第一三条
        佐藤 一斎 著
          岬龍 一郎 編訳
          現代語抄訳 言志四録
          PHP研究所(2005/5/26)
          P90

 

部下が、一生懸命仕事に務めていたら、上の者はよく励まし、誉めてやることだ。
ときには妥当を欠く場合があっても、しばらくは様子をながめていて、機会を見て徐々に諭してやるがよい。
決して頭ごなしに押さえつけてはならない。
押さえつけると、意欲を失って、萎縮し、それ以後は真心を尽くさなくなってしまう。

やって見せ 言って聞かせ させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ
                                  山本五十六 

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 作者: 佐藤 一斎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 子供には、批評よりも手本が必要である。
 ジューベール(南アフリカのボーア系軍人・政治家)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P26

 
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 作者: フィリップ・チェスターフィールド
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫

 相手の問題点を指摘し、変えろと言うときには、具体的な対策、目に見える成果を示し、納得させることだ。
具体的な対策もなしに、「ああしろ、こうしろ」と言うのは単なる批評家であり、百害あって一利なしである。

若松 義人 (著)
なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか
PHP研究所 (2005/12)
P58

なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか (PHP新書)

なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか (PHP新書)

  • 作者: 若松 義人
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/12/01
  • メディア: 新書


奈良県 談山神社

「ほめる」と「ねぎらう」

 「ほめる」という行為と「ねぎらう」という行為は、一見同じように見えます。
たとえばどちらも「よくやった!」という一言なのかもしれない。
しかし、堀之内先生(住人注;堀之内高久、横浜国立大学助教授、臨床心理家)はおっしゃいます。
「ねぎらい」には、相手に対する敬意が込められていると。
~中略~

堀之内先生はこうおっしゃいます。「ねぎらい」とは無条件の行為だ、と。
「ほめる」というのは条件付きの行為、ある条件が整ったときに、初めて「ほめる」という行為ができる。

 

小阪裕司 (著)
リーダーが忘れてはならない3つの人間心理
フォレスト出版 (2010/3/10) 
P69

リーダーが忘れてはならない3つの人間心理 (Forest2545Shinsyo 10) (フォレスト2545新書)

リーダーが忘れてはならない3つの人間心理 (Forest2545Shinsyo 10) (フォレスト2545新書)

  • 作者: 小阪裕司
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: 新書

 

 ここでもう一ついわれた。おまえ台所へこもって、何年になるか、と。
五年余りだった。すると、弱くない、といわれた。
それだけの年月台所にいて、内心はしらず、表にたてては不服をいわず、ずっと黙ったなりで過ごしてきたのは、強かった、という。いたわり、ねぎらわれたのである。
~中略~
ともあれ、この時の強かったなのねぎらいの一言は、いまだに効果が続いている。

 

幸田 文 (著), 青木 玉 (編集)
幸田文しつけ帖
平凡社 (2009/2/5)
P11

幸田文しつけ帖

幸田文しつけ帖

  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2009/02/05
  • メディア: 単行本
奈良県 談山神社

プレッシャーが人を育てる

  [第百五十段] 芸能を身につけようとする人が、よくできないうちは、なまじっか人に知られまい、内々でよく習得してから、人前にも出るのが、奥ゆかしいというものだと、一般に思っているようだが、こういうような人は、一つの芸も習得できない。
~後略

徒然草―現代語訳
吉田 兼好 (著), 川瀬 一馬
講談社 (1971/12)
P263

徒然草 (講談社文庫)

徒然草 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Kindle版

 

奈良県 談山神社

いい先生の叱言

  お師匠さんの人柄というか、しつけというか、身にしみることをいくつか教えてもらった。折れ針がその一つである。
 道具類は決して人に借りない貸さない、が規則だった。お師匠さんは自分の折れ針は、ほそい筒型のガラスびんにおさめていた。
あがり針でも錆びのつくのを嫌って、びんには髪油がさしてあった。その保存法を一人の娘が、こころ浅く真似て考え、マッチのあき箱をつかった。
しかも娘心で、マッチのあき箱のきたならしいのを、見よくしようとして、裁ち屑の小切れをちょいと貼って、見せびらかした。

 それで、うんと油をしぼられたのである。その娘だけでなく、内弟子も通いの弟子たちも一同に叱られた。
マッチ箱などは、粗末にできているものだから、針の細さと鋭さを囲うことはできない。そのヘナヘナしあたものへ、赤い布などを貼りつけるとは、どういう気か?きれいな小物を持ちたい気はわかるが、かりにも針仕事を習う気の人間なら、もっと「仕事の道具」ということをまじめに考えてもらいたい。

そうすれば赤い布を貼るよけい事をするより先に、もっとしっかりしたいれものを探すほうが大切だとわかる筈だ、といった。
~中略~
いい先生の叱言というものは、聞いた耳一代を通じて効果がると感じる。

幸田 文 (著), 青木 玉 (編集)
幸田文しつけ帖
平凡社 (2009/2/5)
P128

幸田文しつけ帖

幸田文しつけ帖

  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2009/02/05
  • メディア: 単行本

 

奈良県 談山神社