2026年8月31日月曜日

不必要なものは自然と離れていく

 人生はそれほど長いものではない。夕方に死が訪れても何の不思議もない。
だから、わたしたちが何かをなすチャンスは、いつもこの瞬間にしかないのだ。

 そして、その限られた時間の中で何かをなす以上、何かから離れたり、何かをきっぱりと捨てなくてはならない。
しかし、何を捨てようかと悩んだりする必要はない。懸命に行動しているうちに、不必要なものは自然と自分から離れていくからだ。
「悦ばしき知識」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
039

超訳ニーチェの言葉

超訳ニーチェの言葉

  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版

 

二八 子曰わく、年寒くして、然る後、松柏の彫( しぼ )むに後( おく )るるを知る。


~中略~


先生がいわれた。
「 寒気のきびしい年になって、はじめて松と柏( ひのき )の葉がほかの樹木におくれて枯れ落ちることがわかる 」


*これは孔子が前四九七年から四八四年まで、十四の長期にわたる亡命の旅の終わりのころ発言したものにちがいない。
はじめはかなり多数にのぼった随従の弟子は、歯が抜けるように立ち去ってゆく。この寂しい境遇において、正面から去り行く弟子を非難せず、寒気のなかで最後まで緑を維持しながら、 ついに少しずつ枯れてゆく松柏の姿をもってみずからを象徴したのである。
口でりっぱな主義を主張し、高遠な理想を語る人々が、きびしい弾圧にあうとたちまち転向し、はては時局に迎合していったありさまを、私たちはいやというほど見せつけられた。
孔子のことばは、ほんとの信念を持つものと、そうでない口先だけの人間との差をみごとに表している。
子罕編


                  論語

           孔子 (著), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 (1973/07)

                       P258

 

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫
愛媛県 石鎚山

古代都市の城壁の外、つまり遠い郊外を野という、そこに住む人、つまり農民が野人の原義である。

                  論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
 中央公論新社 (1973/07)
P164

 

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

 また(住人注;宇和島のひとびとが「鬼北(きほく)とよんでいるこのあたりには)野々とつく地名も多い。
延(のび)野々、宮野々、藤野々、興(おき)野々といったぐあいである。これについては芝田さん(住人注;松野町の文化協会長の芝田敏夫氏)ははっきりしていて、その当時においてあらたに拓かれた水田耕作地のことを野々とよんだようです、と教えてくれた。
 これらの地名は、戦国、豊臣期の文書や記録に出てくるから、それ以前に開拓されたものであろう。
 ついでながら藤堂高虎が宇和島を領していたころ、高名な豪傑であった渡辺勘兵衛に対する知行目録に、おき(興)野々村、延野々村などが出てくる。おき野々が千四百三拾一石2升五合(「松野町誌」)とあるから相当な水田農村といっていい。
 芝田氏によると、野々とつく水田村は山地でなく、広潤地にあるという。
 このことは以下のことを想像させる。ふるい時代、山水を山田に受けて水田耕作していたのが、次第に排水土木の技術が普及したため、野の沼地、湿地などの悪水を排(は)かせて地を乾かし、水田に仕上げるようになったということであろう。全国的にみて室町期にそれが盛行したように思われる(加賀平野では低地武の新田化がおこなわれ、尾張平野では海にむかってさかんに干拓田がひろがった)。
松野あたりに「野々」ができてゆくのもそのころではないか。

街道をゆく (14)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1985/5/1)
P174

街道をゆく14

街道をゆく14

  • 作者: 司馬遼太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/10/07
  • メディア: Kindle版

 

愛媛県 石鎚山

2026年8月27日木曜日

知者は惑わず、仁者は憂えず

子曰わく、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼( おそ )れず。


~中略~


先生がいわれた。
「 智恵のある人は迷わない。
仁徳ある人は心配しない。
勇気ある人はこわがらない 」
子罕編


                  論語

           孔子 ( 著 ), 貝塚 茂樹

                 中央公論新社 (1973/07)

                 P259

 

 

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

 

たとえ敵意をもって反対する者に対してでも、自分はその善を信ずるところを行うておれば、必ずその誠意が通じて、相手を動かす動機が到来するものと思う。
 末遂に海となるべき山水も
      しばし木の葉の下くぐるなり
 の一句は形而下の身分や立身にのみ応用する歌でなく、もっと高い思想にも適応ができると思う。

修養
新渡戸 稲造 (著)
たちばな出版 (2002/07)
P126 

 

修養 (タチバナ教養文庫)

修養 (タチバナ教養文庫)

  • 作者: 新渡戸 稲造
  • 出版社/メーカー: たちばな出版
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 新書

 

 

 

 

 私たちの人生を彩るさまざまな事象のうち、およそ九十パーセントは正しく、十パーセントは誤りである。
幸福を願うのなら、やり方としては、正しい九十パーセントに力を集中し、誤った十パーセントは無視すればよい。もし苦悩と悲惨を願い、胃潰瘍になりたいのなら、誤った十パーセントに力を集中し、栄光に満ちた九十パーセントを無視すればよい。
デール・カーネギー

カーネギー名言集 ハンディーカーネギー・ベスト (3)
ドロシー カーネギー (著)
創元社 (1986/11)
P63

 

 

滋賀県 竹生島

道人を弘むるにあらざるなり

二九 子曰わく、人能く道を弘( ひろ )む。道人を弘むるにあらざるなり。


~中略~


先生がいわれた。
「 人間が道をひろめるのだ。道が人間をひろめるのではない 」
*「道」とは、思想・主義・宗教などすべて一定のイデオロギー形態をさすと考えてもよいであろう。~中略~
ここに孔子の人間中心主義、いわゆる人本主義がある。
衛霊公篇


                  論語

           孔子 (著), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 (1973/07)

                       P450

 

 

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

 

滋賀県 金剛輪寺

2026年8月26日水曜日

小人

六 人材を採用するに、君子小人の弁酷に過ぐる時は却て害を引き起こすもの也。
其の故は、開闢以来世上一般十に七八は小人なれば、能く小人の情を察し、其の長所を取り之を小職に用ゐ、其の材芸を突くさしむる也。
東湖先生申されしは「小人程才芸有りて用便なれば、用ゐざればならぬもの也。去りとて長官に居ゑ重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆゑ、決して上には立てられぬものぞ」と也。

西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想
西郷 隆盛 (著), 猪飼 隆明 (翻訳)
角川学芸出版 (2007/04)
P31

西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)

西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)

  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 文庫

 

 

三六 子曰わく、君子は坦として蕩蕩( とうとう )たり、小人は長く戚戚たり。
~中略~

先生がいわれた。
「 君子はやすらかでのびのびしてる。小人はいつでもこせこせしてる 」
述而篇

        論語
           孔子 (著), 貝塚 茂樹
           中央公論新社 (1973/07)
           P209

 

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

 

 

 不器用で、かつ小心な者は人を殺しかねない。彼は自分を適度に防御する方法を知らないがために、また沈着に対処するということを欠いているがために、敵とみなした相手を抹殺する以外の打開策がわからないのだ。
「曙光」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
133

>>>小人

 

超訳ニーチェの言葉

超訳ニーチェの言葉

  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版

 

 

才が徳より優れている人間を小人、反対に徳が才より優れている人間を君子と言い、才徳二つとも大いに発達している者を聖人、才徳ともにつまらない人間を愚人と言っております。

安岡正篤
   運命を開く―人間学講話
  プレジデント社 (1986/11)
   P49

[新装版]運命を開く―人間学講話 [新装版]人間学講話

[新装版]運命を開く―人間学講話 [新装版]人間学講話

  • 作者: 安岡正篤
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2015/05/13
  • メディア: Kindle版
人間学講話第2集 運命を開く (安岡正篤人間学講話)

人間学講話第2集 運命を開く (安岡正篤人間学講話)

  • 作者: 正篤, 安岡
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1986/12/02
  • メディア: 単行本

 

藍島 北九州市

能ある鷹

真勇は怯の如く、
真知は愚の如く、
真才は鈍の如く、
真巧は拙の如し。

        「 言志耋録」第二三九条
           佐藤 一斎 著           岬龍 一郎 編訳
           現代語抄訳 言志四録
     PHP研究所(2005/5/26)
             P238

 


[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 作者: 佐藤 一斎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

鷹の立つや睡るが如く、虎の行くや病むに似たり。


正にこれ他( かれ )の人を攫( つか )み人を噬( か )む手段の処なり。


故に君子は、聡明はあらわさず、才華は逞しくせざるを要して、纔( わずか )に肩鴻任苣鉅( けんこうにんきょ )の力量あり。

              洪自誠
             守屋 洋 ( 著), 守屋淳 ( 著)
             菜根譚の名言 ベスト100
              PHP研究所 (2007/7/14)
            P113

 

鷹のたたずんでいる姿は眠っているように見えるし、虎の歩いている姿はまるで病人のようである。
だがそれは、人におどりかかろうとする前触れにすぎない。
君子もまた、鷹や虎のように、やたら才知や才能をひけらかしてはならない。
そうであってこそ初めて天下の大任を担うことができるのである。

菜根譚の名言 ベスト100

菜根譚の名言 ベスト100

  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 新書


 

[百六十八段] 年を取っている人でも、何か一つのことにすぐれた才能があって、「この人がいなくなった後には、誰に尋ねよう。]などと言われるのは、年寄びいきというもので、生きていても無駄ではない。
そうではあるが、そういう場合でも、衰えた点がないのは、「一生このひとつのことで終わってしまったのだなと、ぐずに思われる。
「今はもう忘れてしまった。」などと言っておくのがよかろう。大体、よく知っていることでも、はしたなくしゃべり散らすのは、それほど大した学才ではないのであろうと思われるし、また、(しゃべり散らすうちには)間違いもするであろう。
「はっきりと承知しません。」などと言っているのは、本当にその道の権威者とも感ぜられるであろう。
まして、自分がよく知らないことを、しったかぶりに、年上で、軽くいなすこともできないような(気がねな)人が、得意げに言い聞かせるのを、そうでもないと思いながら聞いているのは、とてもやりきれないものだ。

徒然草―現代語訳
吉田 兼好 (著), 川瀬 一馬
講談社 (1971/12)
P269

徒然草 (講談社文庫 古 3-1)

徒然草 (講談社文庫 古 3-1)

  • 作者: 吉田 兼好
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1971/12
  • メディア: 文庫


一 孔子、郷党に於いては恂恂如( じゅんじゅんじょ )たり。言う能わざる者に似たり。
その宗廟・朝廷に在りては便便として言い、唯謹( ただつつし )めり。

郷党篇

                 論語
            孔子 (著), 貝塚 茂樹
           中央公論新社 (1973/07)
            P263

論語 (中公文庫)

論語 (中公文庫)

  • 作者: 孔子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫


能あるものは、そっと黙っていよ。
そっとしておいてもおのずから現れて来る。
どんなに装ってみても、
結局は、人の問題だ。
(「温順なクセーニエン」第三集から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P26

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

  • 作者: ゲーテ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1952/06/27
  • メディア: 文庫




馬島 北九州市

2026年8月25日火曜日

人生からは自分で捲いたものしか収穫することはできない

相手に対する自分の態度が、自分に対する相手の態度を決定する。

デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P122

こうすれば必ず人は動く

こうすれば必ず人は動く

  • 作者: デール・カーネギー
  • 出版社/メーカー: きこ書房
  • 発売日: 2008/09/30
  • メディア: 単行本

 

 

あなたが拳(こぶし)を握りしめたまま私のほうに向かって来れば、
あなたがそうするのと同時に、私もそうするだろう
ということは、まず確実に言えると思う。
                            ウッドロー・ウィルスン

人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、
まずあなたがその人の親友であるということを、その人に納得してもらうことだ。
これこそが彼の心をとらえる蜜の一滴であり、
あなたが何を言おうとも関係なく、彼の心を動かす大道となるのだ。
                          エイブラハム・リンカーン

デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P122

こうすれば必ず人は動く

こうすれば必ず人は動く

  • 作者: デール・カーネギー
  • 出版社/メーカー: きこ書房
  • 発売日: 2008/09/30
  • メディア: 単行本

 

 

P44
イエス
 良い木に悪い実はならず、また悪い木に良い実ができることもない。木はその実を見れば判断できる。いちじくをいばらの木から採ったり、ぶどうを野ばらの茂みから採ることはできない。
良い人は心の良い財産の中から良い物を生み出し、悪い人は心の悪い財産から悪い物を生み出す。心に満ちているものを、人の口は語るのである。
ルカ伝
P45
ブッダ
 およそ人の行いは、高潔なことであれ罪深いことであれ取るに足りないものは一つとしてなく、すべてなんらかの実を結ぶ。
ウダーナヴァルガ

今枝 由郎 (翻訳), 鈴木 佐知子 (翻訳), 武田 真理子 (翻訳), マーカス・ボーグ
イエスの言葉ブッダの言葉
大東出版社 (2001/10)

 

イエスの言葉ブッダの言葉

イエスの言葉ブッダの言葉

  • 作者: マーカス・ボーグ
  • 出版社/メーカー: 大東出版社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本

 

 

因果の花を知る事、極めなるべし

一切みな因果なり。
初心よりの芸能の数々は因なり。
能を極め、名を得ることは果なり。
しかれば、稽古する所の因をおろそかなれば、果を果たす事も難し。
これをよくよく知るべし。

世阿弥 (著), 竹本 幹夫 (翻訳)
風姿花伝・三道 現代語訳付き
角川学芸出版 (2009/9/25)
P285

 

風姿花伝・三道 現代語訳付き (角川ソフィア)

風姿花伝・三道 現代語訳付き (角川ソフィア)

  • 作者: 世阿弥
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2009/09/25
  • メディア: 文庫

 

世人は、一も二もなく彼を順境の人
と思うであろうが、実は順境でも逆境でもなく、
その人自らの力でそういう境遇を作り出したに過ぎない。
「論語と算盤」成敗と運命

渋澤 健 (著)
巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
講談社 (2007/4/19)
P94

 

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」 (講談社BIZ)

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」 (講談社BIZ)

  • 作者: 渋澤 健
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/19
  • メディア: 単行本

 

キュウリを植えればキュウリと別のものが収穫できると思うな。
人は自分の植えたものを収穫するのである。
 二宮尊徳

大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉 
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P201

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

  • 作者: 大山 くまお
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2009/06/16
  • メディア: 新書

 

結局、あなたが受け取る愛はあなたが与える愛に等しい。
[ジョン・レノン] イギリスのミュージシャン | 1940-1980

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

  • 作者: 水野敬也
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2012/12/11
  • メディア: 単行本

 

善(ぜん)を為すは耕耘(こううん)のごとし、当下(とうか)の穀(こく)を得ざるといえども必ず秋実(しゆうじつ)を得る。
悪を作(な)すは鴆酒(ちんしゅ)を飲むがごとし。即席の燕楽(えんらく)を得るといえども必ず死期(しき)来たる。 (雑説)

中江藤樹 人生百訓
中江 彰 (著)
致知出版社 (2007/6/1)
P228

中江藤樹人生百訓

中江藤樹人生百訓

  • 作者: 中江 彰
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: 単行本

女功をおしゆべし

 凡(そ)女子を愛し過して、ほしいままにそだてぬれば、おつとの家にゆきて、必(ず)おご(驕)りおこりて、他人の気にあはず、つゐには、しうとにうとまれ、夫にすさめられ、夫婦不和になり、おひ出され、はぢをさらすものほし。
~中略~
女子には、はやく女功をおしゆべし。女功とは、をりぬひ、うみぬひ、すすぎあらひ、又は食をととのふるわざを云。
女人は外事なし。かやうの女功をつとむるを以(て)、しわざとす。

和俗童子訓 巻之五 
総論 下

養生訓・和俗童子訓
貝原 益軒 (著), 石川 謙 (編さん)
岩波書店 (1961/1/5)
P271

養生訓・和俗童子訓 (岩波文庫)

養生訓・和俗童子訓 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2022/09/26
  • メディア: 文庫
奈良県 室生寺

婦人の心ざまのあしき病

をよそ婦人の、心ざまのあしき病は、和順ならざると、いかりうらむると、人をそしると、物をねたむと、不智なるとにあり。
凡(そ)此五の病は、婦人に十人に七八は必(ず)あり。是婦人の男子に及ばざる所也。

和俗童子訓 巻之五 
総論 下

養生訓・和俗童子訓
貝原 益軒 (著), 石川 謙 (編さん)
岩波書店 (1961/1/5)
P 280


 

養生訓・和俗童子訓 (岩波文庫 青 10-1)

養生訓・和俗童子訓 (岩波文庫 青 10-1)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2024/11/22
  • メディア: 文庫


京都府 東福寺

2026年8月24日月曜日

墨子

P80
 墨子は、社会が人の繁栄を実現できていないという孔子学派の考えを共有していた。倫理的によりよい人間になるよう人々に働きかけるべきだと墨子も考えていた。しかし孔子学派と違い、墨子と門人たち(墨家)は儀礼がよい人間になるのに役立つ手段だとは考えなかった。
それどころか、儀礼は型にはまった無意味なもので、本当に重要なことに関心を向けるのを防げる時間の無駄でしかないとして退けた。そして、本当に重要なのは、この場合、〈天〉、すなわち、世界を創造したと信じられていた神性を真摯に信仰することだと考えた。
 墨子と門人たちにとって、天は上帝であり、善悪の明確な道徳基準を定める存在だった。人間は善良な生活を送るためにその基準に従わなければならない。基準に従えば報われるし、従わなければ罰(ばち)があたる。~中略~ 
墨家は、ある種の公正な道徳律が宇宙を下から支えていると信じるように教え込めば、人々を倫理的にふるまわせることができ、その結果よりよい社会になると考えた。真摯な信仰の重視といい、儀礼への不信といい、善なる神性が創造した条理ある予測可能な世界への信念といい、僕家は多くの点で初期プロテスタントとかなり似ている。

P82
もちろん墨子は、人が生まれつき倫理的にふるまうことはなく、感情や私欲が妨げになることを理解していた。社会は人々の正しいおこないをあと押しするよう組織すべきだと考えた。社会は人々の正しいおこないをあと押しするよう組織すべきだと考えた。あと押しする仕組みには、なすべきことをしたときの賞(成功、金銭、名声)と、しなかったときの罰(失敗、降格、罰金)があった。善悪の判断がはっきりつく世界―勤勉が報われ、悪行が罰せられる世界―に生きていると信じられれば、人々はさもしい感情に従うのを思いとどまり、よい人間になろうと努力するはずだ。
墨子は、正しい制度が整いさえすれば、その結果、だれもが恩恵を受ける社会になると確信していた。墨子が「兼愛」と呼んだ世界だ。

ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義
マイケル・ピュエット (著), クリスティーン・グロス=ロー (著), 熊谷淳子 (翻訳)
早川書房 (2016/4/22)

ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (早川書房)

ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (早川書房)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: Kindle版