2026年5月4日月曜日

平等で個を尊重すれば子は育つのか

P24
「先生は生徒より偉い」とか「親は子より偉い」という当然ことは、今では「人みな平等」に真向から衝突してしまいます。 「学校で勉強をもっと厳しいものにする」というのは当然です。
上海の中学を出た後、親の都合で日本の高校に入った中国人の少年は「上海で毎晩十二時までかかるほど宿題が沢山出た。日本は少なすぎて心配なくらい」と言っています。(SANKEI EXPRESS、二〇一〇年十二月8日)。
~中略~
 子どもを傷つけてはいけない、というのが社会のコンセンサスとなって厳しいしつけも厳しい勉強もできなくなっているのです。この子供中心主義こそが、悪評高くたった数年で終わりとなった「ゆとり教育」の生みの親でもありました。
 また社会や国家につくすという美徳は、GHQが教育勅語を廃止し公より個を尊重する教育基本法を作成すると同時に消滅の運命を定められたと言っていいでしょう。
公を否定し個を称揚することはGHQが産み、そしてそれを継承した日教組が育てたものですが、これを変えようとする者はGHQの方針になぜか未だに忠誠を尽くしているほぼ全てのマスコミにより、直ちに軍国主義者のレッテルをい貼られます。

P242
 日本に昔からある「長幼の序」や「孝」を幼いうちから教えこまないと、どうにもなりません。
自殺にまでつながる陰湿ないじめなども、「朋友の信」や「卑怯」を年端もいかぬうちから叩き込まない限り、いくら先生が「みんな仲良く」と訴え、生徒や親との連絡を緊密にしようともなくなりません。

日本人の誇り
藤原 正彦 (著)
文藝春秋 (2011/4/19)

日本人の誇り (文春新書)

日本人の誇り (文春新書)

  • 作者: 藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/04/19
  • メディア: 新書

 

 ところが、長い間、教師も、父兄も誤って、子供は内容のないもの、子供は弱いもの、幼稚なものと考えて、これを甘やかし、放任することが善いことである、子供らしさとか、無邪気とかいうことを浅薄に考えて、「自由主義教育」などの美名の下に、子供を放りっぱなしにしがちでありました。
明治時代は、まだそれほどでなかったが、大正以来、第一次世界大戦以後、そういう風潮が盛んになって、日本の少年をすっかり駄々っ児にしてしまった。甘えっ児にしてしまった。戦後、それが特にはなはだしくなりました。
 植物でも、動物でも、人間でも同じことですが、鍛錬統治しないで立派に成長することは絶対にない。甘やかしたら、すべてだめです。

安岡正篤
  運命を開く―人間学講話
プレジデント社 (1986/11)
 P172

人間学講話第2集 運命を開く (安岡正篤人間学講話)

人間学講話第2集 運命を開く (安岡正篤人間学講話)

  • 作者: 安岡 正篤
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1986/12/02
  • メディア: 単行本

P194
 高塚(住人注;日本精神衛生学会理事長であり、臨床心理士として活躍されている高塚雄介)氏によれば、二〇世紀後半、日本が近代社会として自信を確立するために、もっとも力を入れて教育してきたのが、この「自立」した人間を育てるということでした。
家庭のしつけでも学校教育でも「自立」した生き方が大切だとされましたが、それまでの日本人の生き方は個としての存在よりも、集団の一員としての存在の方が重要だと思われていたのです。
主体的に判断し行動する「自立」した生き方は、民主主義社会を実現し二一世紀を生きるために必要であるとしても、そこには「落とし穴」が潜んでおり、それが「ひきこもり」という現象をもたらしているというのです。
 その落とし穴とは、自己決定に必要な葛藤処理能力、つまり自律能力を育てないままに、知識や技術を詰め込む「早期教育」を行ってきたことです。
もともと心の中には矛盾した考えや欲望があり、どれを選ぶかの際に葛藤が生じますが、それを乗り越え取捨選択する力が「葛藤処理能力」です。それが「自立能力」つまりは「生きる能力」で、様々な体験と学習を重ねることにより次第に形成されていくものです。
 これまでの日本の教育は、自立能力の形成という点にほとんど留意してきませんでした。
知識の獲得に基づく学力だけを重視する教育環境で育てられた子どもは、自立能力が育っていない傾向が強くなります。
「大人たちは何でも自分で考えさせ、判断をさせれば自然に「自立」出来るようになるものであると考えがちですが、そんなに単純なものではありません。小さい子どもというのは、初めて直面する出来事はどんなことであれ、とまどいや不安を感じます・・・・。そうした質問や疑問、不安の一つ一つにきちんと答えながら、解消してあげることが、大人には求められています。そうでないと子どもたちはずっと不安を抱えながら生活をしていくことになります」(高塚氏)。
 子供たちは、疑問を解くあるいは判断基準を求めています。ところが最近の親や教師の中には、そういう疑問の一つ一つに答えるのはよくない、と考える者が少なくないのです。答えると子どもの依存性を高めてしまうと思うらしく、返す言葉はいつも「自分で考えなさい」「自分でよいと思ったらそれで良い」となり、知識優先の教育環境を重視する人ほど、その傾向が強くなります。
 判断基準を与えられぬまま判断をしなければならない子どもは、漫画やアニメーションの主人公に自分をなぞらえたりします。小学生のときはそれでいいかもしれませんが、中学になると事情は変わり、自分で判断し決めたことが、後から大きな責任となって降りかかってくることに気づきます。それが新たな不安となり子どもを襲いますが、幼い頃から心の中に抱いた不安を、信頼できる大人に解消してもらった体験がないため、新たな誰かに相談もできません。
「そうすることは主体性のないことだから良くない、という否定の感覚のみが強く刷り込まれているのです」(同)。
 悶々とするうちに、一つの対応策が浮かんできます。それは自己決定をしなければならない場面から意識的に遠ざかることであり、「ひきこもり」の始まりです。高塚氏は、「ひきこもり」の多くは、自己決定・自己責任の世界からの回避願望がもたらす現象にほかならないと考えるに至ります。

P197
 高塚氏はある審議会の席上で「今、私達カウンセラーのもとに通ってくる子どもたちの保護者の職業は、教師・医者・看護保健等の従事者・弁護士・大学教員・研究者など、いわゆる知的職業に従事している人が少なくない」と発言し、多くの反論を受けたのですが、皮肉なことにこれらの職業には審議会の構成メンバーの職業が網羅されていました。
しかし、カウンセラーとして「今日の社会で、知的職業に従事する人たちが考えたり行動したりしやすい生き様の中に、「ひきこもり」を生じさせやすい鍵が潜んでいるという感触を持ったのです」と主張します。その鍵が、「親の自立脅迫的な子育てと、その影響下に置かれた子どもの、自立することへのこだわり」なのは、容易に見て取れます。

「痴呆老人」は何を見ているか
大井 玄 (著)
新潮社 (2008/01)

 

「痴呆老人」は何を見ているか (新潮新書)

「痴呆老人」は何を見ているか (新潮新書)

  • 作者: 大井 玄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/01/15
  • メディア: 新書

適齢期

 脳にはそれぞれの知性を発達させるのに適した「適齢期」があります。
適齢期とは、すなわちある知性の情報ネットワークがドラスティックに変化し発達する「感受性期」のこと。
子どもの知性を育てるには、ただ脳の「適齢期」=感受性期に、知性を発達させるための「普通の環境」をあたえてやりさえすればいいのです。
~中略~

言語的知性、音楽的知性など基本的な知性の適齢期は、基本的に0~8歳くらいといわれています。その時期にドラスティックに変化した情報ネットワークは、その時点である程度固まってしまいます。それが、その人の知性の基礎になるのです。
あとは、その基本ネットワークを駆使しながら、なんとか脳を使いこなしていくわけです。

 逆にいうと、適齢期に適切な環境を与えられなかった場合、その知性情報ネットワークは発達せず、未熟なまま固まってしまいます。

平然と車内で化粧する脳
澤口 俊之 (著), 南 伸坊 (著)
扶桑社 (2000/09)
P200

 

平然と車内で化粧する脳

平然と車内で化粧する脳

  • 作者: 澤口 俊之
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本

  霊長類研究所のアイも石器使用ができない。(略)
 それはすべて、脳が三・二倍になるあいだに、ないについてどれだけ学んだかという過去の経験と学習の臨界期の問題だと思われる。アイは、コンピュータのシンボル使用というものを、一歳のときからずっとやっていた。石器は、二〇代後半になってはじめて遭遇した。それができない理由だと考えられる。

想像するちから――チンパンジーが教えてくれた人間の心
松沢 哲郎 (著)
岩波書店 (2011/2/26)
P146

 
想像するちから――チンパンジーが教えてくれた人間の心

想像するちから――チンパンジーが教えてくれた人間の心

  • 作者: 松沢 哲郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/02/26
  • メディア: 単行本

 僕は三十数年間教師をやってきました。その経験から確信を持って言えることは、子どもたちの成熟プロセスには大きなバラつきがあるということです。どういうきっかけで彼らの中にある潜在的な資質が開花するかは誰にも予測できません。
早熟の子どももいますし、晩熟の子どももいます。残念ながら、老衰死するまでついに成熟のきっかけをつかむことができなかった「子ども」もいます。
それは生得的な能力そのものに質的な差があったというのではなく、成熟プロセスを起動するタイミングの「ずれ」の問題なのだと僕は思っています。
 これ一つでどんな子どもも成熟するというような万能プログラムは存在しません。

最終講義 生き延びるための七講
内田 樹 (著)
文藝春秋 (2015/6/10)
P324

最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫 う 19-19)

最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫 う 19-19)

  • 作者: 内田 樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 文庫

 

親や教育者の仕事

 そもそも、受験や卒論は自分に対して徹底的に負荷をかける行為です。ある程度の負荷は成長に欠かせないものでもあり、それ自体悪いとは思いません。高校生や大学生にもなれば、自ら望んで負荷をかけていくものです。

 しかし、傍で見ていて「これ以上は難しいな」と判断したら、その負荷を外してやらねばなりません。
これは、親や教育者の仕事でしょう。
畑村洋太郎

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2010/7/23)
P187

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

育児書よりも「人」

  最近のお母さん方は、育児の本やインターネットの情報に頼りがちです。
生真面目なお母さん方は、赤ちゃんを大切に思えば思うほど、育児書などに書かれた通り完璧に育児をしないといけないと思いつめてしまう傾向があります。

 育児は、これまで学校や職場で経験したような「教えられた通りやれば、必ず成果があがる」というものではありません。
成長には個体差があるし、赤ちゃんやお母さんの個性もあります。
~中略~
子育てで大切なのは、育児書よりも「人」です。
ご両親でも、お友達でも、会社や学校の先輩でもかまいません。
たくさんの人とコミュニケーションをとって、話を聞いて、子育てにはいろいろなバリエーションがあるのだと学びましょう。
下園壮太

40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2011/4/22)
P78

40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/04/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

親たるもの

父の道は当に厳中に慈を存すべし。


母の道は当に慈中に厳を存すべし。

         「 言志晩録」第二二九条


       佐藤 一斎 著

          岬龍 一郎 編訳

          現代語抄訳 言志四録

          PHP研究所(2005/5/26)

          P178

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 作者: 佐藤 一斎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本


 子供は自分のものであって自分のものではないのである。だが、すでに分立しているのだからして、また、人類のなかの人でもある。自分のものであるから、いっそう教育の義務を尽くして、彼らに自立できる能力を与えなければならないし、また自分のものではないからして、同時に解放し、すべてを彼ら自身のものたらしめ、一個の独立人としなければならない。魯迅

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P176

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 作者: フィリップ・チェスターフィールド
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫

自我と自我の衝突

 日本では、自我の主張は教えられているが、他人の自我と衝突したとき、それを妥協させるという訓練はまったくなされていない 
学校や社会における日本の集団思考ほど、無意味さと喜劇性に満ちたものは珍しい。

会田 雄次 (著)
日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (講談社現代新書 293)
講談社 (1972/01)
P172

 

日本人の意識構造 (講談社現代新書)

日本人の意識構造 (講談社現代新書)

  • 作者: 会田 雄次
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1972/10/25
  • メディア: 新書

 

生きとし生けるものは、虫にいたるまですべてが幸せを望み、苦しみをのぞみません。
しかしながら、自分は一人だけであるのに対し、他の人や虫などの数には限りがありません。
ですから、多数の他者が幸せを得ることのほうが、自分だけの幸せよりも重要であると判断できるのは明らかです。

ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著),
谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P12

ダライ・ラマ 365日を生きる智慧

ダライ・ラマ 365日を生きる智慧

  • 作者: ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2007/11/01
  • メディア: 単行本
奈良県 室生寺

2026年5月3日日曜日

本番はもっとタフでダーティだ

P134
エディはよく言う。「日本の練習は練習という環境下でプレッシャーもなくきれいなトレーニングをしているがそれは試合の状況ではない」と。
ミスが起きれば「ドンマイ、次だ。次」とよく言う。ありきたりな言葉で言えば、練習のための練習なのだ。
試合に次はない、ミスは起きるだろう。しかしそのミスを防ぐだけの準備をしたのかが重要なのだ。

P255
「エディのトレーニングに対する哲学を、僕らはいつも聞かされていました。
彼は、「成功するための練習ではなく、失敗したらどう打開していくかという目的を持って練習しなければならない」と言っていました。
「日本のトレーニング法は練習のための練習であって、綺麗なことばかりをやっている。でも、本番はもっとタフでダーティだ」と」

五郎丸日記
小松 成美 (著)
実業之日本社 (2015/12/18)

五郎丸日記

五郎丸日記

  • 作者: 小松 成美
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Kindle版

 

穏やかな海で優秀な船乗りは育たない

   「強い経済の光の中では、ガラス玉のような会社も、氷の塊も、ダイヤモンドも同じように光ってみえるものだ。しかし、今、その光が一気に弱くなった。
これからガラス玉は弾け散るだろう。氷の塊は溶け始めるだろう。しかしダイヤモンドは輝きを失うことはない。つまり、本物だけが光を放つときがやってきたのだ。
さらに、強い光の中では見えなかった、小さい本物の光もまた見え始めるということだ。諸君、我々は試されている。リッツ・カールトン がダイヤモンドかどうか、今試されているのだ」

「穏やかな海で優秀な船乗りが育った例など、私は知らない。我々が漕ぎ出す海はまさに荒波の真っただ中だ。
私にはあらゆる面でベストを尽くす覚悟がある。諸君にもこの荒波を乗り切るため、あらゆる可能性にコミットして欲しい。 リッツ・カールトンが生き残れるかどうかは、諸君の力にかかっていると言ってもいい」
(住人注;シュルツィ氏の後任として社長になったサイモン・クーパー氏)

一流の男は「気働き」で決める
高野 登 (著)
かんき出版 (2014/4/23)
P010

一流の男は「気働き」で決める

一流の男は「気働き」で決める

  • 作者: 高野 登
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

人の過ち

人の過失を責むるには、十分を要せず。
宜しく二三分を余し、渠(か)れをして自棄に甘んぜず、
以て自ら新たにせんことを覔(もと)め使むべくして可なり。
             「言志晩録」第二三三条

        佐藤 一斎 著
     岬龍 一郎 編訳
              現代語抄訳 言志四録
         PHP研究所(2005/5/26)
         P178

 

人の過失を責めるときは、徹底して責めるのはよくない。
2分か3分残したところでやめ、その人が自暴自棄にならないようにして、
みずから改心するように仕向けてやるのがよい。

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


家人、過ちあらば、宜しく暴怒すべからず。
宜しく軽棄すべからず。
此の事言い難くば、他の事を借りて隠にこれを諷せよ。
今日悟らざれば、来日を俟(ま)ちて再び此れを警(いまし)めよ。
春風の凍れるを解くが如く、和気の氷を消すが如くにして、纔(わずか)にこれ家庭の型範なり。

             洪自誠 
               守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)
               菜根譚の名言 ベスト100
                PHP研究所 (2007/7/14)
               P169

菜根譚の名言 ベスト100

菜根譚の名言 ベスト100

  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 新書




 

奈良県 談山神社

ゆとり教育

「 文部省のさァ、ゆとり教育って、おかしいんだよ。
ゆとりなんてものは、厳しさを耐えて出てくるものなんだ。
はなからゆとりがあるってのは、だらしがねェってことだよ。」

                  永 六輔

                  伝言

                  岩波書店 (2004/2/22)

                  P66

伝言 (岩波新書)

伝言 (岩波新書)

  • 作者: 永 六輔
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/02/22
  • メディア: 新書



 

P83
 居心地の良すぎる空間にいると、人間は言葉が減ります。
言葉を発して誰かに異を唱えたり、自分の意思を伝える必要が泣くなり、コミュニケーション能力が衰えていきます。
 わが子を思う気持ちがあるのなら、あえて居心地の悪い状況を経験させる、という選択肢を考えてみるべきではないでしょうか。
藤原和博

P93
 しかし、もしも「受験で苦しい思いをさせたくないから一貫校へ」と本当に考えておられるとしたら、「苦しい思い」をしないことがお子さんの成長にどんな影響を与えるのか、冷静に考えるべきかもしれません。
 たとえば、筋力トレーニングでは筋肉に強い負荷をかけ、筋組織をいったん破壊することによって、痛みを伴いながら筋肉の増強を促していきます。
 これと同じように、人間の心も適度な負荷(ストレス)をかけることによって、鍛えられていく部分は確実にあります。
田中ウルヴェ京

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2010/7/23) 

 
40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

P171
 1960年代後半以降、大学は入りやすくなった。もっとも大学に入りやすかったのは1972年で、大学に行きたい人の75%が入ることができた。
これから後は、また大学受験が難しくなっている。1980年代後半には競争率が高くなり、1990年に難しさが最高の数値となる。この時の合格率は65%を下回っている。
ここをピークにとして大学受験はやさしくなってゆく。1997年には、また合格率が75%を超えて、2004年は、大学に行こうという人の85%が入ることができた。
 今、大学は非常に入りやすくなっている。~中略~
 ただし、どこの大学でも入ればよいという受験生は、ほんの一部である。多くの受験生が入りたいと思う大学は、やはり入るのが難しい。
 非常に難しい大学があるいっぽう、それよりはるかに多くの、受ければ入れるという大学が存在する。

P173
 日本の場合、ここ20年で大学の受験問題がやさしくなっている傾向にある。40年前に使われていた「予備校の基礎教育の問題集れべる」の問題が、今は普段の授業の問題になっている。
さらに少子化によって、個々の子どもに合わせた教え方とかいう発想が入ってきた。学生が多くいるときには、個々の子どもに合わせるなどと言っていられなかった。子どもがついてこられなければ、それで終わりである。
 子どもが少なくなると、学生を集めるために塾や予備校は子どもや親の機嫌を取る。
どうしても個々の子どもに合わせた教え方をしようとする。すると子供は本来の難しさを体験せず、勉強することになる。
 子どもが減って、50%を超える18歳の学生が大学に進学するというとき、そんな教育をしていては国の未来は暗い。

世の中の罠を見抜く数学
柳谷晃 (著)
セブン&アイ出版 (2013/3/1)

世の中の罠を見抜く数学

世の中の罠を見抜く数学

  • 作者: 柳谷晃
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2013/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




奈良県 談山神社