2026年2月25日水曜日

現実を全面否定するのは簡単 

物事を立論する上でもっとも便利な態度で、現実を頭ごなしに否定してしまえば評論というものはじつに鋭利になる。
現実を全面的に否定しながら、否定する自己のみは肯定するわけだから、その陶酔はとびきり上等の酒をひとりひそかに飲んでひそかに酔うがごとく純粋な酔いを得られるにちがいない。

街道をゆく (1)
司馬 遼太郎 (著)
朝日新聞社 (1978/10)
P117

街道をゆく〈1〉長州路ほか (1978年)

街道をゆく〈1〉長州路ほか (1978年)

  • 出版社/メーカー:
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 人道主義者は、常に完全な正義、完全な安全、完全な善の世界を追求して意気高らかだが、 私はむしろ現実社会の不完全な正義、不完全な安全、不完全な善に耐えつつ、前進を目指して現世にかかわり続ける人の苦悩を察して生きたいと思っている。
最善でない次善のの善を求めて常に生き続けることが、現在では実質的に勇気と同義語になっており、それをできるのはほんとうの勇者だということだ。

人生の原則
曾野 綾子 (著)
河出書房新社 (2013/1/9)
P224

人生の原則 (河出文庫 そ 1-5)

人生の原則 (河出文庫 そ 1-5)

  • 作者: 曾野 綾子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/02/08
  • メディア: 文庫

 

兵庫県 朝光寺

諦める

  諦める、というのは、物事を消極的に、後ろ向きに受けとめることではなく、
言葉の本来の意味「明らかに究める」、勇気を持って現実を直視する、ということでしょう。

五木 寛之 (著)
他力
幻冬舎 (2005/09)
P103

他力 (幻冬舎文庫)

他力 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2005/09/01
  • メディア: 文庫


 苦しいなら、逃げてもかまわないのだ。戦い続けて苦しんだからといって、それに見合うように事情が好転するとは限らない。
自分の心をいじめすぎてはいけない。自分に与えられた職業に没頭することで心配事から逃げているうちに、きっと何かが変わってくる。
「人間的な、あまりに人間的な」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
044

 

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/01/12
  • メディア: 単行本


 欧米人で日本文化を聞きかじった人は、日本語の「仕方がない」という表現を覚えてよく使う。議論を打ち切り理由の詮索をしないで結論に従うときなどにいう。東洋的ないしは日本的なあきらめの文化に特徴的な表現であると考えているらしい。
 しかし、「あきらめる」というのは「明らめる」からきている。すなわち事情や理由をはっきりと見定めたときである。諦観は明らかに本質を見ることである。~中略~ 
一瞬にして本質を見抜く洞察力に優れている国民性の表れである。単なる「ナアナア主義」から生まれた表現ではない。

超説得力
山崎 武也 (著)
講談社 (2003/11)
P208


超説得力 (講談社ニューハードカバー)

超説得力 (講談社ニューハードカバー)

  • 作者: 山崎 武也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/05/04
  • メディア: 単行本

個人は何ものかに達するためには、自己を諦めなければならないということを、だれも理解しない
(ボアスレーへ、一八二七年、九月二五日)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P131

 

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/05/04
  • メディア: 文庫




兵庫県 朝光寺

都合でなく事実にあわせろ

P50
  あなたの立てた当初仮説がどんなにみごとで、洞察に富み、独創的だと思っても、事実によってそのまちがいが証明されることもありうることを覚悟していなくてはならない。
証明されたら、その事実にあわせること。
四角い釘を丸い穴に押し込むように、事実を無理やり都合のいい枠組みに叩き込むようなことをしてはならない。

P31
当初仮説の「定義」
当初仮説とは、要するに「行動する前に問題の解決策を考えること」である。

イーサン・M・ラジエル (著), 嶋本 恵美 (翻訳)
マッキンゼー式 世界最強の仕事術
ソフトバンククリエイティブ (2006/9/22)

マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)

マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)

  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: 文庫


P89
 つまり「自信家」も「自信がない人」も、結局は”自分に都合のよい妄想”に囚われているのです。
 仏教的な考え方が身についてきた人なら、ここで「妄想は当てにしない」とすぐに発想できることでしょう。
「自信めいた気持ち」が出てきたときは、「あ、妄想が湧いた」「あ、判断した」と気づいて、リセットしようとするはずです。「それより今できることは何だろう?(やらなきゃ)と考える―これがブッダの合理的な思考法です。

P91
「自分はまだまだ」と感じている人は、たくさんいると思います。
 しかし、その「まだまだ」こそは、必要のない判断・妄想です。本当は、そうした思いに反応しないで、ただ今なすべきこと、今できることを、やっていく。やってみることのほうが大切なのです。「まだまだ」はやめましょう。「自信が欲しい」とも考えないでください。
 わたしはわたしを肯定する。そして、今できることをやっていこう、と考えましょう。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

  • 作者: 草薙龍瞬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: Kindle版

兵庫県 朝光寺

最初から結論は出ている

この経験が教えてくれるのは、わたしたちはときに(しょっちゅう)、自分ではっきりと意識している優先事項をもとに選択しない場合があるということだ。
むしろ、自分はこういうものがほしいという直感がまずあって、それに自分の判断基準を合わせることを、頭をフル回転させてありとあらゆる方法で正当化する。そうすれば、本当にほしいものを手に入れながら、自分が合理的で理路整然とした優先事項をもとに行動しているという体験を―自分に対しても他人に対しても―保てるというわけだ。

ずる―嘘とごまかしの行動経済学
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
早川書房 (2012/12/7)
P188

ずる 嘘とごまかしの行動経済学

ずる 嘘とごまかしの行動経済学

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/01/25
  • メディア: Kindle版

 

兵庫県 朝光寺

「ノー」と言われたら

 新事業をはじめるのが好きな人はわかっていると思うが、起業家はこれから先、「ノー」の返事を聞く機会がいくらでもある。
失望や挫折を味わったときにも言えることだが、大事なのは「それにどう対処するか」ということだ。「ノー」と言われたときの対応について、いくつか覚えておいてほしいことがある。

1.感謝の気持ちを示す
2.メモをとる
3.個人攻撃として受け止めない
4.断念も選択肢に入れる

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52
アラン・M・ウェバー (著), 市川裕康 (翻訳)
英治出版 (2010/2/25)
P74

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52

  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


兵庫県 朝光寺

知識の対価

昔から伝わる有名な話がある。抗議の息抜きによく使われる、壊れたボイラーを修理する男の話だ。
男は何カ月も悪戦苦闘したのだが、直すことができない。彼はついにあきらめて専門家を呼んだ。 技術者がやってきてボイラーの横を軽く叩くと、あっという間に直ってしまった。
技術者が請求書を差し出すと、男は「一分しかかからなかったのだから」と修理代を値切った。
すると技術者は、「この請求書はボイラーを叩いた時間に対してではなく、叩くべき場所を正確に見分けられるまでにかかった年数に対しての金額です」と説明した。

その科学が成功を決める
リチャード ワイズマン (著), Richard Wiseman (原著), 木村 博江 (翻訳)
文藝春秋 (2012/9/4)
P13

その科学が成功を決める (文春文庫 S 10-1)

その科学が成功を決める (文春文庫 S 10-1)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/09/04
  • メディア: 文庫

 

京都府 醍醐寺

迷信、占いをうまく利用する

 天中殺にしろ、運勢にしろ、あまりこだわってはいけないが、そんなものは迷信だとかたづけるよりも、
積極的に利用していったほうがいいということですよ。
手相でも、人相でも、それによって自分のためになる習慣を身につければ、こんないいことはない。

池波 正太郎 (著), 柳下 要司郎 (編集)
新編 男の作法―作品対照版
サンマーク出版 (2004/05)
P230

新編「男の作法」: 作品対照版

新編「男の作法」: 作品対照版

  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2004/05/01
  • メディア: 単行本

 

段段よくなる法華の太鼓

 「四」と「九」という数字は、不吉な数字といわれ、嫌われています。でも、私は、あえてこの数字を大切にしています。
~中略~
でも、「四」と「九」で「四九(よく)なる」だと思えば、別にこの数字を忌み嫌う必要はなくなってしまうんです。

斎藤 一人 (著)
ツイてる!
角川書店 (2004/8/7)
P26

 

ツイてる! (角川oneテーマ21)

ツイてる! (角川oneテーマ21)

  • 作者: 斎藤 一人
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/08/07
  • メディア: 単行本

 

 

 

 このように、おなじみの幽霊たちは、さほど典型的な造詣をもつものではなく、物の怪や化け物などのさまざまな要素を併せ持っている。
つまり江戸時代の幽霊は、歴史的な積み重ねのもとに、さまざまな組み合わせで作られたといえるのである。
 江戸時代は合理的な思考が進み、「怪力乱神をかたらず」(理性で説明のつかない不思議なことは口にせず)という儒教倫理が普及した。
だが同時に、病も運も論理ではつかみきれないものとされ、祈祷や八卦見や人相見、さらに生年月日や人相から前世、現世、来世を判断する三世相なども行なわれていた。また、参詣なども盛んであった。
 それが科学の席巻している現代でもなお、形を変えて少しも衰えない。それこそ摩訶不思議な現象である。

田中 優子 (著)
江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか? 落語でひもとくニッポンのしきたり
小学館 (2010/6/1)
P209

 

江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?: 落語でひもとくニッポンのしきたり (小学館101新書 84)

江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?: 落語でひもとくニッポンのしきたり (小学館101新書 84)

  • 作者: 田中 優子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/06/01
  • メディア: 単行本

 

 

迷信は人間の本性につき物である。迷信をすっかり追い払ったつもりでいると、迷信は思いがけぬ隅っこに逃げこみ、いくらか安全だとなると、そこからまたのこのこ出てくる。
(「格言と反省」から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P77

 

ゲーテ格言集(新潮文庫)

ゲーテ格言集(新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: Kindle版
大安寺 奈良県

今が幸せ

それまでの私は、時間管理が下手でやたらと詰め込みすぎてしまうところがあり、「今は大変だけれども将来は楽になる」とか、「今頑張れば、次はきっといいことがある」「先の幸せのために今を犠牲にして我慢する」という考え方でずっと過ごしてきたんです。
けれども、今を頑張って耐え忍び苦しみを生き抜いたとして、その先の楽しみがあるかというと、そこはまた、新たな試練、苦しみが待ち受けているだけなんですよ。
 ということは、自分の幸せや楽しみはいくら先送りしても、結局、そこに辿り着けないわけですよね。

だとしたら、幸せを先送りするのではなく「今」を大切にし、「今が幸せ」と感じられるような生き方こそが、効率とは異なるもうひとつの時間の価値なのではないか。そう考えるようになったのです。

“司法試験流” 知的生産術
伊藤 真 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2012/1/25)
P66

“司法試験流” 知的生産術 2012年2月 (仕事学のすすめ)

“司法試験流” 知的生産術 2012年2月 (仕事学のすすめ)

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2012/01/25
  • メディア: ムック

 

大安寺 奈良県

新しいことなどない

  どんな問題でも、これはとても無理、と思うような問題でも、構成要素に分解すれば解決できるということ。

もう一つは、この広い空の下に新しいことなどない、ということでしょう。どんなことでも、あなたより前にそれをしたことのある人がいます。その人を見つければいいんです。
スザンヌ・トシーニ

イーサン・M・ラジエル (著), 嶋本 恵美 (翻訳)
マッキンゼー式 世界最強の仕事術
ソフトバンククリエイティブ (2006/9/22)
P250

マッキンゼー式 世界最強の仕事術

マッキンゼー式 世界最強の仕事術

  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2015/02/24
  • メディア: Kindle版

 

210
まったく新しい突飛なものを見つける特殊な嗅覚を持つ少数の人が独創的なのではない。
 すでに古いとみなされたもの、誰でも知っているようなまったくありきたりのもの、多くの人が取るに足りないと思って安易に見過ごしてきたものを、まるでとても新しいものでもあるかのように見直す眼を持つ人が、独創的なのだ。
「さまざまな意見と箴言」

117
 何か奇抜なことをして衆目を集めるのが独創的な人物ではない。それは単なる目立ちたがり屋だ。
たとえば、独創的な人間の特徴の一つは、すでにみんなの目の前にあるのにまだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、さらにそれに名称を新しく与えることができる、ということだ。
 名称が与えられて初めて、それが実際に存在していることに人間は気づくものなのだ。
そうして、世界の新しい一部分が誕生してくる。
「悦ばしき知識」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)

 

超訳ニーチェの言葉

超訳ニーチェの言葉

  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版

 


独創力とは、思慮深い模倣以外の何ものでもない。

[ヴォルテール] フランスの作家 | 1694-1778



人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

水野敬也
(著), 長沼直樹 (著)

文響社 (2012/12/11)

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人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2012/12/11
  • メディア: 単行本


大安寺 奈良県

2026年2月24日火曜日

四季に順応して、自身を処理する

P129
もし植物や家畜において四季の作用することが甚大甚深であり、かつその作用に順応しまたはこれを利用することが、有利でかつ有益であることを認めたならば、人類もまた天地の外に立ち日月の照らさざるところに居るものでない以上は、 他の動物や植物と同じく四季の作用を受けて居る道理であるから、詳しく四季の我に作用する所以を考えて、これに順応しあるいはこれを利用するのが、有理の事であり有益の事であろうではないか。
自意識の旺盛なるために一切我より出ずとなして居るのは、自己の掌を以て自己の眼を掩(おお)うて居るが如き状がありはせぬか。
人類の他物に比して優秀なるは、疑いもなくその自意識の旺盛なる点にもあるが、自意識の旺盛なるのみで一切の事が了しているのではない。

太陽の熱は自意識の旺盛なものにも無意識のものにも同様に加被して居るのである。四季の准看は一切の物の上に平意識の旺盛なるままに、自然が我に加うる所以のものが存することを忘れて居るのは、観察の智が不円満であるとせねばならぬ。
~中略~
 果たして然らば、吾人は四季の吾人に対して与うるところのものに順応して吾人自身を処理するのが、至当でありかつまた至妙であるに相違ない。
是の如き道理で、吾人は春が吾人に何様いうことを為さしむるべくあるか、また夏や秋冬が何様いうことを為さしむるべくあるかという事を考察して、そしてこれに順応して、自身を処理するにある調摂を取って行きたいと考える。

(明治四十四年六月) 

努力論
幸田 露伴 (著)
岩波書店; 改版 (2001/7/16)

努力論 (岩波文庫 緑 12-3)

努力論 (岩波文庫 緑 12-3)

  • 作者: 幸田 露伴
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/07/16
  • メディア: 文庫

 

「どの人間の生にも春夏秋冬はある」
 と、彼の師の松陰が言ったことがある。幼少で死ぬ者もそれなりに春夏秋冬があり、長寿をえて死ぬ者も同様であり、春夏秋冬があることは人生の長短とかかわりがない。
ゆえに自分が短命におわることにすこしも悔いもない、とは松陰がみずからに言いきかせた言葉だが、晋作の人生の晩秋はみじかかった。

世に棲む日日〈4〉
司馬 遼太郎 (著)
文藝春秋; 新装版 (2003/04)
P303

 

世に棲む日日(四) (文春文庫)

世に棲む日日(四) (文春文庫)

  • 作者: 司馬遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/12/12
  • メディア: Kindle版

 

 

 

たった一度だけわずかな雨が降ると、あまたの草地は一段と緑に燃えてしまう。
同様に、われわれの前途も明るくなり、よりよい考えが脳裏に流れ込む。
人生を祝福されたいと思うならば、われわれは常に現在に生き、草がわずかな露に濡れて、その色合いに影響を及ぼすように、自分の身に降りかかった、どんな出来事でも、それを有利な方向に活用すれば、そしてまた、これまでいろいろな機会があったのに、それをなおざりにしておきながら、いまさら時間を費ってそれを補うことが、われわれの義務を果たすことだと夢々考えないようにすればよいのだ。
すでに春は訪れているのに、われわれは冬の中でのらくらと過ごしている。

森の生活
D・ヘンリー・ソロー (著), 佐渡谷 重信 (翻訳) (著)
講談社 (1991/3/5)
P449

 

森の生活: ウォルデン (講談社学術文庫 961)

森の生活: ウォルデン (講談社学術文庫 961)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: 文庫

 そこで一日でいうなら朝です。昼も夜も新鮮な魅力を持つなんて、よほど修養しないとできません。夜深く、人静まって、独り正座して寝るに惜しいというような魅力を感じて、全身全霊を真剣に働かせるなどというのは、よほど修養しないとできない。~中略~
ところが朝だけは別だ。どんなボンクラでも新鮮溌剌とできる。朝を活かすということから人生は始まる。そういう意味からいうならば、人生の朝、青少年時代をいかに活かせるかというのが一番重要な問題です。

知命と立命―人間学講話
安岡 正篤 (著)
プレジデント社 (1991/05))
P51

人間学講話第6集 知命と立命 (安岡正篤人間学講話)

人間学講話第6集 知命と立命 (安岡正篤人間学講話)

  • 作者: 安岡 正篤
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1991/05/27
  • メディア: 単行本

 

兵庫県 達身寺