最近の研究では、心臓病に最もよい食事は「地中海料理」だといわれています。
その理由は、オリーブ油、ナッツ、魚を多く使うことになるそうです。そういえば、「生活習慣病」という言葉を作り出し、100歳以上お元気で長生きされた故日野原重明先生も、毎日オリーブオイルを朝小さなスプーンに1杯飲んでいたと読んだことがあります。
心臓に良い食事は地中海料理に倣って、「赤肉は少なめ、魚料理多め、野菜多め、できたらオリーブ油とナッツ、を腹八分目食べるのが良いですね」というと、「そんなことは言われなくてもわかっている」としかられそうです。おっしゃる通りですが、一般に健康によいとされている食事を、バランスよくとることこそが大切なのです。~中略~
ちなみに、サプリメントは心臓病に効果があるのでしょうか? 最近、トロント大学の栄養科学の教室でサプリメントに心臓病の予防効果があるかどうかの調査をする研究が行なわれました。
ほとんどのサプリメントが心臓病予防に効果がなく、なんと一部のサプリメントはかえって心臓病を増やしていました。この研究の代表者も、「もっとも重要なのは植物由来の食品をベースにしたバランスのとれた食事をとることだ」と指摘しています。
心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章
古川 哲史 (著)
新潮社 (2018/12/14)
P184

心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章 (新潮新書)
- 作者: 古川 哲史
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/12/14
- メディア: 新書
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