われわれ人間は目的意識が頭から離れない。何を見ても、これは何のためにあるのかと思い、その動機、つまりその目的意識が頭から離れない。何を見ても、これは何のためにあるのかと思い、その動機、つまりその目的の背後になるものは何だろうと思わずにはいられない。
目的についての思いこみが病的になると、それはパラノイア―実際にはたまたま不運だっただけの事柄にも邪悪な目的意識を読む―と呼ばれる。
しかし、これはほぼ万人に共通の錯覚である。どんな物体あるいはどんな物事の経過についても、見せられれば思わず「なぜ」と問い、「これは何のためになるのか?」と問わずにはいられないのだ。
遺伝子の川
リチャード ドーキンス (著), 垂水 雄二 (翻訳)
草思社 (2014/4/2)
P136

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