言い訳は自己弁護や自己満足にはなっても、相手の抗議する気持ちの解消にはまったく役に立ちません。
おまけに、相手の感情をますますいらだたせてしまいます。
プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P162
P24
プロの聞き手であるカウンセラーには、自他の区別が要求されます。相手の話を聞くときには自分の意見は出さず、相手の気持ちを肯定しながら聞いているのです。
そして、それができているかどうかをたしかめるのが、相づちなのです。
相手の話が聞けなくなってくると、相づちが出なくなります。相づちのかわりに「しかし」とか「けれど」とか「でも」という、逆説の接続詞や接続助詞がでてくるようになります。それではプロの聞き手としては失格。聞き手にとっての、危機場面といえるでしょう。
P101
何が「素直」かというのは、じつはたいへんむずかしいのです。素直に聞く、というのは、とてもむずかしいと思いませんか?
じつはこれは、訓練しないとできないものなのです。しかし、相手に素直であるのと、自分に素直であることを区別する訓練さえすれば、そんなにむずかしいことっではありません。相手のことは、相手の思いのままに聞き、自分の思いは相手が聞くまでしまっているだけです。
相手が聞かない以上話す必要はありません
P154
議論したり、論争したり、けんかしたりするのならともかく、相手の話を聞こうとする立場ですので、逆らってはどうしようもありません。流れに逆らわない第一は反論しないことです。
逆の意見を言わないことです。これを簡単に行うには、「でも」「しかし」「けれど」というような、逆接の接続詞を言わないことです。
プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
河合さんと差し向かいで話をしていて僕がいつも感心するのは、彼が決して自分の考えで相手を動かそうとしないところである。相手の動きに合わせて、時分の位置を少しずつシフトさせてゆく。
たとえば僕がそのとき小説を書いているとわかると、僕を(あるいは僕の作品を)誘導するような可能性を持つ発言をきっぱりとやめてしまう。
そしてほとんど関係のない話をする。それでいて結果的に、自然な思考水路のいくつかの可能性を示唆して、その行き先を僕自身に見つけさせようとする。
村上春樹、河合隼雄に会いにいく
河合 隼雄 (著), 村上 春樹 (著)
新潮社 (1998/12)
P9
そのようなときに、相手のいったことを打ち消す「しかし」という言葉をいわないで、(住人注;商品の価格が)高くなっている点を肯定的な観点から説明してみる。〔従って〕とか[だからこそ]とか、相手のいうことに対して否定をしない言葉を使ってみる。
超説得力
山崎 武也 (著)
講談社 (2003/11)
P119
よく、「でも」「だって」「どうせ」は人の成長を阻む言葉だと言われます。
「でも」は、都合の悪いことを言われた時に、それを受け入れたくない人がよく使います。「だって」は、言い訳をすることで自分を守ろうとする言葉です。
「どうせ」は、何かチャレンジをうながされたり、新しいことに取り組まなければいけないとき、事前にできない自分をアピールすることで自分を守ろうとして使われることが多いですね。要するに、自信がないのです。
~中略~ ~中略~
「どうせ」と言っていると、一見ラクですが、チャンスを棒に振ることになるので、いつまでたっても成長できません。 「どうせ」という気持が湧いてきたら「どうしたらできる?」「どうしたらいい?」と言い換えてみましょう。
「でも」「だって」「どうせ」を使わなくなるだけで、まわりからのあなたへの印象はぐっといいものになるはずです。
<イラスト&図解>コミュニケーション大百科
戸田久実 (著)
かんき出版 (2019/2/14)
P52
「寛大」が「公平」より高く評価されるというのは、人が自分の都合次第で価値を判断するものだということを示す。
誰に対してもその人の当然の取り分以上に与えない公平な人物は、尊敬されると言うよりむしろ嫌われる。
(「作家の手帳」一八九六年)
モーム語録
行方 昭夫 (編集)
岩波書店 (2010/4/17)
P46
モーム語録 (岩波現代文庫) (岩波現代文庫 文芸 163)
P138
不況に遭遇すると、「理想論を唱えているだけでは経営などできない」と言われるかもしれませんが、それでも理想は必要なのです。
気高い理念を掲げて経営することが絶対に必要なのです。
そういうものがなく、ご都合主義で気ままに考えて会社を経営していけば、どこかで必ずつまづきます。
ですから、まずは、あなた自身が勉強し、あなた自身が会社のためになる理念をつくるのです。
稲盛和夫の経営問答 従業員をやる気にさせる7つのカギ
稲盛 和夫 (著)
日本経済新聞出版社 (2014/2/25)
現場でやるべき作業を分類した時に、最も重要な業務、もっとも成果の上がる業務を最も優秀な人にやってもらいます。次に重要な業務を、二番目に優秀な人にやってもらいます。
つまり、より重要度の高い仕事からより優秀な人に優先的にやってもらうのです。そうすると、後になればなるほど、あまり効果のない作業にあまり優秀ではない人を張り付けていくことになります。
結果として、あまり成果の上がらない作業をやらされていると、本人もつまらなくなって辞めてしまうことが多くなります。そのときは人員は補充しないでおきます。
より多くの価値を生み出した人に価値が集中するようにし、優秀な人が勝ち上がる仕組みでなければ、逆に不公平感が増すでしょう。その結果として差がつくのはやむを得ないことです。
利益を3倍にするたった5つの方法―儲かる会社が実践している!
大久保 恒夫 (著)
ビジネス社 (2007/08)
P91
利益を3倍にするたった5つの方法: 儲かる会社が実践している!
P84
私の経験によれば、人材が開発される職場では、仕事のわりに人数が少ないのが常である。ひとり当たりの負荷が大きくなっている。一人ひとりが自分の能力をやや上回るくらいの仕事を受けもっている。そこには、自らに困難を課し鍛錬を積まねばならないような環境ができている。そんな環境が人を生かし育てるのである。
少数精鋭という言葉がある。この言葉には二つの意味がある。一つは「精鋭を少数使う」ということである。が、私はもう一つの「少数にすればみなが精鋭になりうる」ということを重視したい。
前者だと、すでにでき上がった精鋭を自分の手元に集めるということで虫がよすぎる。後者だと、いま自分の手許にいる玉石混合の人々を、玉にますます磨きをかけ、石はトレーニングによって玉に変えてゆこうということで、全員の能力を底上げすることを意図している。
人を不足気味にするのは、人材開発のための絶好の畑である。
有能な人が、仕事の負担が大きく重いことに苦情を申し立てることはまずない。
P163
賃金が高くなっても、人員を減らすことによって、人件費は抑えることができる。そうしてこれからの経営が目ざすべきものは、人員の小数化にあると断言できる。抑えるべきは、人員であって、賃金ではない。
経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
【藤原銀次郎】(一八八九~一九六〇)―雇用―
賃金は高く払ってよく働いでもらう。そしていい人を少数働かせる。これが根本的な原則だと思う。
日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P188
組織には、守るべきいくつかの原則がある。
①組織は透明でなければならない。誰もが組織の構造を知り、理解できなければならない。~略~
②組織には最終的な意志決定者がいなければならない。危機にあっては、その者が指揮をとる。
③権限には責任が伴わなければならない。
④誰にとっても上司は一人でなければならない。~略~
⑤階層の数は少なくしなければならない。~略~
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)
ダイヤモンド社; エッセンシャル版 (2001/12/14)
P282
裴矩は、隋の時は佞臣であって、心にもないことをいっていたのである。ところが唐となって太宗のもとに来ると、途端に直言を吐くようになった。
これは性格が変化したわけではない。太宗が直言を喜ぶことを本能的に見抜いたからであり、これは一に、指導者によって部下がどうにでもなるという一例であろう。
「オレの部下には、魏徴のように直言してくれる者がいない。現代は人がいないのだ」などとはいえないわけである。
帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P147
一人前の立派な人間がライバルに対して取る態度には、二通りある。
極端に優しくするか、打ちのめしてしまうかだ。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P266
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
相手をはずかしめるようなきわどい勝利や、微妙な勝ち方、遺恨を生むような勝ち方は良くない。それが勝利者のマナーというものだ。
「人間的な、あまりに人間的な」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
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そういうように、本当のことをいわれたときは、素直に、仰せの通りといえばいい。
恥しいと思ったのなら、それもそのままお恥ずかしゅうといい、ご指摘いただきましたのをよいたよりにいたしたく、何卒御指導を、と万事すなおに、本心教えを乞うて、何にもせよ、一つでも半分でもおぼえて取る気になれば、よかったではないか。
水の流れるように、さからわず、そしてひたひたと相手の中へひろがっていけば、カッと抵抗して高ぶるみじめさからだけは、少なくとものがれることはでっきた筈だと教えてくれ、それを教えておかなかったのは、親の手落ちで、すまないことをした、といった。
今後も人中でねじれることはあろうが、もうこれからは慌てるな。刺されたと思ったら、まず一つ二つと数えて、気息をととのえるうちに、受太刀がわかる、という。
幸田 文 (著), 青木 玉 (編集)
幸田文しつけ帖
平凡社 (2009/2/5)
P10
>>>あてこすり
もし君があてこするようなことを言われたら。一番良いのは、気づかないふりをすることだ。
直接的すぎてそれができない時は、仲間の笑いに加わって、言われた内容を認め、うまいけなし方だとほめて、穏やかにその場をやり過ごすことだ。
まちがっても、同じ調子で言い返すようなことをしてはいけない。そんなことをしたら、自分が傷ついていることを公表するようなもので、せっかくの苦労も水の泡になってしまう。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P251
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
相手から、あまりしつこく口論を吹っかけられた場合には、屹(き)っとなって相手の顔を見つめ、やがてしずかに、
君も淋しい男だね、こう言え。
[太宰治] 小説家 | 1909-1948
人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)
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人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法