P90
私はさまざまな粉争の現場を経験したから確信を持って言えますが、あらゆる戦争や紛争は、そこにどんな大義名分が冠されていようとも、元をたどれば資源の取り合いが原因です。
ですから、資源を悪化させる環境の変化は、国や地域間での粉争の火種となる危険性をつねに内包しているのです。
~中略~
このように、「あそこには水がある」「ここでは米がとれる」「あっちには鉄鉱石が埋まっている」といった資源争いが、最終的に国全体を巻き込む内紛や戦争につながっていくわけです。
P93
「アラブの春」に関して、メディアでは「中流階級に属する大学生たちのソーシャルメディア(とくにFacebook)を介した統治者への反乱」という構図で報道され、「Facebook革命」とも呼ばれました。しかし、それとは別に、気候変動の影響により、主食とする小麦が大変な不作となり、小麦価格が高騰したことも暴動の大きな原因だったのです。とりわけ、エジプトとリビアではそれが顕著でした。
交渉プロフェッショナル
島田 久仁彦
(著)
NHK出版 (2013/10/8)

交渉プロフェッショナル 国際調停の修羅場から (NHK出版新書)
- 作者: 島田久仁彦
- 出版社/メーカー: NHK出版
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