「反面教師としての親」が意外な教育効果をもつこともあるのであろうが、もちろんその逆もあり、むしろそれが普通であろう。そう考えると、太宗の息子たちは、余り理想的な教育環境に置かれたことが、いわばいまの例と全く逆であったことが、逆効果となったのかも知れない。
不世出の英主と稀代の賢婦人を両親にもち、魏徴の学習書があって賢臣に取りまかれているなどということは、子にとって、案外、苦しいことかも知れない。
帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P184

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