志は虚邪(いつわりよこしま)なく、言は忠信(まこと)にして偽なく、又、非礼の事、いやしき事をいはず、かたち(貌)の威儀をただしくつつしむ事をおしゆべし。
又、諸人に交わるに、温恭ならしむべし。
温恭は、やはら(柔)かにうやまふ也。是善を行なふ初(はじめ)也。
心あらきは、温にあらず。無礼なるは、恭にあらず。
己を是とし、人を非として、あなどる事を、かたく戒むべし。
高位なりとて、我をたかぶる事なかれ。高き人は、人にへりくだるを以(て)、道とする事を、おしゆべし。
きずい(気隋)にして、わがままなる事をはやくいましむべし。かりそめにも人をそしり、わが身におごらしむる事なかれ。
常にかようの事を、はやく教え戒むべし。
和俗童子訓 巻之一
総論 上
養生訓・和俗童子訓
貝原 益軒 (著), 石川 謙 (編さん)
岩波書店 (1961/1/5)
P217

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