2026年5月9日土曜日

ギリシャの神々とイスラエルの神

  「聖書」を見ると、その巻頭にある創世記の最初にいわれているー「はじめに神天地を創りたまえり。」と。
この世界そのものが神の創造物とされているのだ。
~中略~
 これはイスラエル人の持っていた神話ないし信仰で、キリスト教はこの信仰の上に築かれてきた。
それは唯一絶対の正義と愛の神が、天地万物を創造したという独特の考え方だ。そこで、ほかのすべての神を排斥した。

  それに対してギリシャ人は、ずいぶんちがった考えかたをした。
イスラエル人の考え方を一神論というなら、こちらは多神論で、じつにさまざまの神がいる。(その点では八百万の神々がいる日本の神話と似ている。)

 

しかもその神々も天地を創造するというような大事業はしていない。そういう意味で、ギリシャの神々はイスラエル人の考えた神にくらべると、ずっと格が落ちるというか、いわゆる神々しさが足りない。それだけ彼らは人間的だ。

 

山室 静 (著)
ギリシャ神話―付・北欧神話
社会思想社; 再版版 (1962/07)
P10

ギリシャ神話―付・北欧神話 (現代教養文庫)

ギリシャ神話―付・北欧神話 (現代教養文庫)

  • 作者: 山室 静
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 2021/12/27
  • メディア: 文庫

 

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