2025年6月10日火曜日

臨床薬剤師


 薬剤師が混注業務の全責任を負うのは、欧米先進国では、当たり前のことです。
デンマークの病院を視察したときも、薬剤師が病棟へ進出して、そこで調剤をしていました。
まったく別の薬品を、いっしょにしてしまうのですから、いろんなトラブルが起こります。配合禁忌とか、pH変動の問題があります。
これを間違えると、液が濁ったりして、捨てることも多い、とききます。で、専門の薬剤師に任せたのです。
 アメリカには、だいぶ前から、臨床薬剤師という言葉があります。日本でも近年はきかれますが、病院の薬局にとじこもっていては、真の臨床薬剤師とはいえません。
患者さんとの人間関係を持たなければ、責任ある仕事はできません。患者さんから必要な情報を得て、さらに医師、看護婦と組んで,薬学的に有効なものを提供するのでなければ、チーム医療のメンバーとはいえません。

患者本位の病院改革
新村 明(著),藤田 真一(著)
朝日新聞社 (1990/06)
P106

患者本位の病院改革

患者本位の病院改革

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 1987/03/01
  • メディア: 単行本

 

島根県 鰐淵寺

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