2025年10月30日木曜日

脳の中に生きる

P171
 (住人注;日本の社会の問題の中で)問題は少子化である。私は本書を含めて、私が年来主張していることは、このことと関連がある。

現在の日本の社会状況をいわば凍結して、このままの状態で社会が推移していくと、日本社会はいずれ消滅する計算になる。そんなことは起こらないだろう。だれもそう思うはずである。にもかかわらず、なぜ少子化なのかに対して、さして考慮がはらわれているとも思えない。
ひょっとすると、ほとんどの人が無関心であるのか、神風が吹くのを待っているのであろう。いずれ増えだすに違いない。そう思って日常を過ごしているなら、いわゆるユデガエルの状態である。しかも人口問題はゆっくり進行するので、いつ、なにをしたらいいのか、それがわからない。

P184
 実生活の中で感覚を復元する。これもむずかしい世の中になった。効率や経済、つまり便宜やお金で計れば、感覚は下位に置かれる。ビルの中では、とにかく床は平坦で同じ硬さである。
田んぼや森の中で働いたら、そんなわけはないだろうとすぐにわかる。
しかし、そんなわけはないだろうといっても、怪訝な顔をされるだけ。日常とは怖いもので、慣れたものなら「それで当然」であり、そうでないものは考えたくないのである。
 根本的にそこから生じた社会の病が、日本では少子化であろう。「はじめに」にかいたように、私は元宇品の海岸でイヌを見ていた。数十人の子どもたちを連れていたのだけれど、子どもたちよりイヌのほうが幸せっそうだったことは間違いない。
ヒトは子どもといえども、むずかしい。イヌは身体が濡れてもいいけれども、子どもはそうはいかない。すでに子どももしっかり現代社会に取り込まれている。子どもなりの予定があり、しなければならないことも多い。子どもだって大人並みに、自殺したり、他人を殺したりするのである。
 現代日本では、イヌ、ネコ合わせて二千万頭という。ペットが多いのも、その反映であろう。

 

P186
私ほどの年配の女性に相談を受けた。あちこちの医療機関で診てもらった、特別なことはない。でも頭が重いし、元気がないし、しびれ感があるし、耳鳴りがひどい。
それを一時間にわたって訴え続ける。聞いていて、ビックリする。この人は感覚が欠如しているのだろうか。
外の世界が一切話題にならないからである。目も耳も触覚も、じつは外界を把握するために存在している。でもこのひとはそれを完全に無視して、感覚は自分の身体に関することだけに集中している。
いうなれば、「意識の中に住む」という、現代人の典型であろう。

遺言。
養老 孟司 (著)
新潮社 (2017/11/16)

遺言。(新潮新書) 「壁」シリーズ

遺言。(新潮新書) 「壁」シリーズ

  • 作者: 養老孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/11/24
  • メディア: Kindle版

徳島県 12番焼山寺

感官が快・不快をもたらす

八六七 「世の中で<快><不快>と称するものに依って、欲望が起る。諸々の物質的存在には生起と消滅とのあることを見て、世の中の人は(外的な事物にとらわれた)断定を下す。
~中略~
八六九 「快と不快とは何にもとづいて起こるのですか? また何がないときにこれらのものが現われないのですか?また生起と消滅ということの意義と、それの起るもととなっているものを、われに語ってください。」
八七〇 「快と不快とは、感官による接触にもとづいて起る。感官による接触が存在しないときには、これらのものも起らない。生起と消滅ということの意義と、それの起るもととなっているもの(感官による接触)を、われには汝に告げる。」 

ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P191

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2020/02/26
  • メディア: 文庫

人は外部の出来事である「刺激(ストレッサー)」を受けると、心の中で「それをどのようにとらえるのか(評価)」、「どのように感じるのか(感情反応)」、そのとき「身体はどのような状態になるのか(身体反応)」という関係を示しています。
 実は、心理的刺激の場合、その刺激そのものが我々をストレス状態にさせているのではありません。四つのサイクルの「評価」の部分で自分達をストレス状態にさせているのです。
極端に言えば、自分たちがストレスになりたいから、自分たちでそのようにさせているのです。
刺激を与える出来事そのものには、何の意味もありません。自分たちの思い方、意味づけで変わってくるものなのです。

ワーキングストレスに向き合う力-スポーツ分野で話題のストレスコントロール手法<コーピング>でビジネスに強くなる-
坂上 隆之 (著)
日刊工業新聞社 (2015/2/25)
P60

ワーキングストレスに向き合う力 (B&Tブックス)

ワーキングストレスに向き合う力 (B&Tブックス)

  • 作者: 坂上隆之
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2015/02/26
  • メディア: 単行本

P102
まず、高所恐怖症から始めましょう。高い場所が怖いという人でも、ほとんどの人は簡単にベッドから起きられます。
実のところ、彼らが怖いと感じ始めるのは、自分が(高い場所で)何かをしていることを想像するたびに、まるで自分が実際そこにいるかのように感じてしまうからなのです。これは、単にベッドから抜け出すためには効果的なストラテジー(方策)です。
しかし、あなたがどこかの端に近づいて行って自分は落ちてしまうかもしれないと考えると、本当に落ちるような感じがしてきて、めまいがしてしまうのです。

P119
 何かを恐れること自体が悪いわけではないのです。恐れは、あなたを物事から遠ざけます。
熱い火には触るべきではありません。幼い子どもでさえも、二つのことだけに対する恐れを持って生まれます。
大きな騒音への怖れと、落下への恐れです。ですから、子どもが危険なことをし始めると私たち大人は怒鳴りつけるのです。そして、その時の怖さを解釈することによって、手を火の中に入れてしまう代わりに、再び火に近づいた時に恐れを感じるようになります。
このようにして、「安全が確認できるまで道を渡ってはいけない」ということを学ぶまで、一つの恐れを別のモノへと一般化していくのです。
~中略~
その恐れが膨大になり過ぎたり、一般化して何にでも当てはめ過ぎたりすると、恐れる必要のないことも怖いと思ってしまいます。
あなたが決して、絶対に、絶対に恐れてはならないことは、あなた自身の思考です。何かを怖いと感じてしまう時は、ただあなたの思考を変化させてください。
違った音を加えたり、サイズを小さくしたりしてください。あなたは自分がどのように考えるかをコントロールすることができるということを知る必要があります。それには、自分の過去をどのように考えるかも含まれます。

望む人生を手に入れよう―NLPの生みの親バンドラーが語る 今すぐ人生を好転させ真の成功者になる25の秘訣
リチャード バンドラー (著),Richard Bandler (原著),白石 由利奈 (翻訳), & 1 その他
エル書房 (2011/6/1)

望む人生を手に入れよう: NLPの生みの親バンドラ-が語る

望む人生を手に入れよう: NLPの生みの親バンドラ-が語る

  • 出版社/メーカー: エル書房
  • 発売日: 2011/06/01
  • メディア: 単行本
73番出釋迦寺 香川県

現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ

よく覚えとけ。現実は正解なんだ。
時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。
現実は現実だ。そして現状を理解、分析してみろ。
そこはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。
現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。
その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。
立川談志「赤めだか」

大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉 
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P240

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

  • 作者: 大山 くまお
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2009/06/16
  • メディア: 新書

 

 人間は誰でも、なろうと思うものになれると私は思う。
普通の知力を持った人なら、能力を開発し、集中力を培い、努力を怠らなければ、詩人は別として、なりたいものになれる。
~中略~
それができないというのは許されない。 
自分で何をすればいいかわかっているのに、それをしないのは怠慢以外のなにものでもないからだ。

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P28

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫

OODAループ

●観察(Observe)
●状況判断(Orient)
●決断(Decide)
●実行(Act)

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52
アラン・M・ウェバー (著), 市川裕康 (翻訳)
英治出版 (2010/2/25)
P110

 

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52

  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 

前略~
 問題によってはたしかに、不可能で無理で困難な場合もあろう。しかし、多くの場合それは、固定観念や惰性や自己防衛本能からくる先入主の表われだといってよい。うしろ向きの態度がなせるわざである。
 たいせつなのは、その問題は、どう解決できるか、どうやったら達成できるかを考える前向きの態度である。
 この態度の違いは、あらゆる問題を明と暗に二分してしまう。その問題をこなす能力があるかどうかなどは二の次だ。その問題に取り組む態度がどうであるかが、まず問われねばならない。

経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
P67

経営の行動指針―土光語録

経営の行動指針―土光語録

  • 出版社/メーカー: 産能大出版部
  • 発売日: 2009/10/15
  • メディア: 単行本

 「夢ばかり見て後で現実に打ちのめされるより、現実を見据え、現実を徐々に良くしていくことを考えるべきだろう」(「日本経済新聞」2005年3月3日朝刊)

オシムの言葉 増補改訂版

木村 元彦 (著)
文藝春秋; 増補改訂版 (2014/1/4)
P212

オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

  • 作者: 木村 元彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/01/04
  • メディア: 文庫

 

70番本山寺 香川県

高いから良いとは限らないが、良いものは高い

高い金を払ってうまいのは当たり前だと、そういうことを言うだろう。
だけどね、実際そういうのはばかな話でね。高くったってまずいんだから、いまの世の中は。
 だから、高いんだからうまいのは当たり前だというのは、材料そのもの高騰のことを考えるとね、当然高い金を払わなきゃうまいものは食べられないんだよ。
現代の安くてうまいものというのは、その勘定の比率において、これだけの勘定にしちゃうまいということだからね。

池波 正太郎 (著), 柳下 要司郎 (編集)
新編 男の作法―作品対照版
サンマーク出版 (2004/05)
P17

新編 男の作法―作品対照版

新編 男の作法―作品対照版

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2004/05/01
  • メディア: 単行本


66番雲辺寺 香川県

解脱

 解脱の「解」は解くということ、「脱」は脱ぐということです。つまり、われわれは、いつも目に見えない何ものかによって縛られている。それは、あるいは名誉欲であるかもしれませんし、金銭欲であるかもしれません。しかしいずれにしても、われわれは何かつまらないものによって、いつもがんじがらめになっている。同時にわれわれは、つまらないものをたくさん着込んでいます。
すっ裸で生きておればよいものを、いっぱいよけいなものを着込んでいる。またそれが人間の生活というものでしょう。
ですから、そういう自分を縛る妙なものから自分を解き放ち、またいっぱい着込んだ変なものを脱ぎ捨ててすっ裸になるということ、それが解脱ということです。
~中略~
 解脱というものは、やはり、泣くときには泣く、喜ぶときには喜ぶ、というものでなければなりません。
死は、あくまでも死として悲しむのです。しかしながら、それがあとまで尾を引かない、つまり執着をもたない、というのが真の解脱です。
解脱とは決して世の中から離れてしまうことではありません。むしろその中に飛び込んで、それと混然一体となって、それから少しも離れることがない、というのがほんとうの解脱の姿なのです。

なぜ、いま禅なのか―「足る」を知れ!
立花 大亀 (著)
里文出版 (2011/3/15)
P101

なぜ、いま禅なのか―「足る」を知れ! (名著復活シリーズ)

なぜ、いま禅なのか―「足る」を知れ! (名著復活シリーズ)

  • 作者: 立花 大亀
  • 出版社/メーカー: 里文出版
  • 発売日: 2011/03/15
  • メディア: 単行本

徳島県 12番焼山寺

2025年10月29日水曜日

人を見分けるチカラ

「人を見たら泥棒と思え」とか「渡る世間は鬼ばかり」とか、日本にもヨーロッパ流の性悪説に基づく諺や言葉が多々あるが、やはり日本人は性善説がすきなようだ。
~中略~
 日本では下校時の小学生をねらった痛ましい犯罪が続発しており、その対策が云々されてているというが、いちばんの決め手は、幼いころから子どもに疑う習慣をつけることではないかと思う。 被害にあってからでは遅い。もう日本もそういう世の中になってしまったのだ。そして自分の身を守るのは自分しかいないということを、幼いころから子どもに教えるのが親の務めだろう。
 初対面の相手が善人か悪人か見分けることは難しいが、もしかしたらヨーロッパの人たちはその方法を心得ているのかもしれない。

一度も植民地になったことがない日本
デュラン れい子 (著)
講談社 (2007/7/20)
P206

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

  • 作者: デュラン れい子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: 新書

 

 戦国時代の日本をさして「実力主義」というようなことが言われる。家柄や慣例にとらわれない人事があったようにいわれるが、戦国日本が実力主義であった前提には、実は、人間の査定能力ということがよこたわっていた。
戦国を生き抜くために必要な能力を一つだけあげよ、といわれれば、それは、
―人目利き
 である。もともと、日本人は「査定」ということが得意ではなく、日本史上、他のことにとらわれず、人の能力を正確に査定して適所に使うということが、うまく行われた時代は少ない。
しかし、戦国や明治など、危機の時代には、日本人にどこからともなく、この能力がわいてくるもののようで、そのときは、にわかに実力主義の時代になった。

殿様の通信簿
磯田 道史 (著)
朝日新聞社 (2006/06)
P122

殿様の通信簿 (新潮文庫)

殿様の通信簿 (新潮文庫)

  • 作者: 道史, 磯田
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/09/30
  • メディア: 文庫

 

納得の人生

P197
 現実の世の中には、認めてもらえる人と、そうでない人とか、どうしても出てきます。
大気や日の光とは違って、社会的に価値あるものは数に限りがありますから、成果が異なるのは、避けられない定めです。
 もし自分が何かを目指して頑張って、それでも成功できなかったときは、どう考えればよいのでしょうか。
 認められること―勝つこと、成功すること―に執着すれば、承認欲の不満ゆえの怒りが、ずっと続くことになります。嫉妬も、敗北感も、コンプレックスも、ルサンチマンも、こうした執着が生み出す苦しみです。
 執着してやる気が生まれるなら、やってみればよいのです。しかし、もし苦しみが生まれるようであれば、「考え方を間違えている」ということです。新しく思考を組み立て直しましょう。

P212
 ふつう人間なら、「まだ手に入れていない何か」を追いかけている途中で、人生を終えます。
物質的な快適さや、肉体の快楽や、勝利欲やプライドの満足といった小さな夢を追いかけて、寿命を迎えます。 人によっては、「手に入れそこなった」何かに執着して、未練や後悔、ルサンチマン(怨み)を抱えて生きることもありますが、いずれにせよ”求める心”に殉じる人生を送ります。
 しかしゴーダマの場合は、「いくら手に入れても、最後は必ず失われるのではないか」と考えてしまうのです。これはよくいえば「するどい洞察」ですし、悪くいえば「あまりに極端」です。
~中略~
 ただ、ゴータマの場合は、そこからの発想が、ちょっと違っていました。「悲観するしかない現実」の中で、「新しい生き方」を探し始めるのです。
 人は何かを求めて生きている。だが、求めることは、二種類あるのではないか。
つまり、間違ったものを求めることと、正しいものを求めることだ。  間違ったものを求めるというのは、老いと病と死という”喪失”を逃れられない人間でありながら、いつまでも老いず、病まず、死なないことを求めることではないか。
 正しいものを求めるというのは、この間違いに気づいて、”喪失”を乗り越えた、人間的な苦悩から離れた生き方を求めることではないか。
 今の私は―間違ったものを求めて生きているにすぎない。
            ―ゴータマ若き日の苦悩 アングッタラ・ニカーヤ

P214
 ゴータマの天才は、その先にありました。自身の生き方を疑うだけでなく、「この苦しみから離れる生き方」を探そうと考えるのです。
 この「苦しみから離れる」というのは、別に「人生を降りる」とか「あきらめる」とか「社会を否定する」といった、マイナスでネガティブな方向ではありません。
「人間はみな、望むようには生きられない現実に苦しんでいる。ならば、その現実に苦しまない心の持ちようを目指そう」というのです。

 

P216
「納得」というのは、主観的なものです。私たちが、自分に「よし」と思えれば、それであがりです。それは「思い一つ」で達成できる以上、何歳になっても、どんな状況にあっても、得ることは可能です。
「納得」を人生の方向性にすえるなら、あとは時間をかけて、近づいてはいけばよくなります。日々の仕事や家事も、「自身が納得できること」を基準にすれば、外の世界に振り回されることは減ってゆくでしょう。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

  • 作者: 草薙龍瞬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: Kindle版

 

「DFは集中できずに、ピッチで寝るのなら、ホテルに帰って寝ていてくれ!それくらい集中して目を覚ましてやっていかないと今日の試合は難しい。
我々は磐田まで遠足に来たわけではない。もし負けるようなことがあっても、自分たちのできることをすることで我々のプレーを見せよう。やることをやってもし負けるのなら、胸を張って帰れるはずだ。

オシムの言葉 増補改訂版
木村 元彦 (著)
文藝春秋; 増補改訂版 (2014/1/4)
P208

 

オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

  • 作者: 木村 元彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/01/04
  • メディア: 文庫
涸沢 長野県

御時世

 「パラダイム」という言葉がある。定訳語がないからそのまま使われるのであろうが、多くの人の使い方を読みかつ聞いていると、私の子供のころ老人たちがしばしば口にした「御時世ですなあ」という言葉を思い出す。
「時世」―「広辞苑」でひくと「今の世の中」とある。そして前記の老人の言葉には、今の世の中の社会的枠組が自分たちの壮年期とは違ってしまったという思いがあり、同時にそれをどうもできず、それに対して対応もできない自分への嘆きがこめられていたように思われる。
これの同音異義語に「時勢」がある。前記の辞典によれば「時の勢い、時代の趨勢」とあるが、この言葉は頼 山陽が「日本外史」でしばしば用いている。
時の勢いには何ものも抵抗しえない、天皇ですらどうもできず、それに対抗すれば島流しになるだけである。
いわば「時世」の変化によって生ずる「時勢」に乗ると、それはある人間を頂点まで勝手に押し上げる。だが「時世」はかわる。すると「時勢」という大波の頂点に乗った者は奈落の底に突き落とされる。だがその人にはそれがわからない。彼自身は、若い時から一貫して努力しつづけたことを継続していたにすぎない。
それなのになぜそうなるのか。「御時世ですなあ」という嘆息はそこから出て来る。

「御時世」の研究
山本 七平 (著)
文藝春秋 (1986/05)
P13

「御時世」の研究

「御時世」の研究

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/09/23
  • メディア: ハードカバー
福岡県添田町 英彦山

六中観(りくちゅうかん)

死中・活有り。


苦中・楽有り。


忙中・閑あり。


壷中・天有り。


意中・人あり。


腹中・書有り。


   安岡 正篤

 

           安岡 正篤

           百朝集

           福村出版 (1987/09)

           P113

 

百朝集

百朝集

  • 作者: 安岡 正篤
  • 出版社/メーカー: 福村出版
  • 発売日: 1987/09/01
  • メディア: 単行本


今人率( おおむ )ね口に多忙を説く。


其の為する所を見るに、実事を整頓するもの十に一二。


閑事を料理するもの十に八九。


また閑事認めて以って実事と為す。


宜( むべ )なり其の多忙なるや。


志ある者誤って此窠( このか )を踏むこと勿( なか )れ

                       「 言志録 」第三一条


                       佐藤 一斎 著

                       岬龍 一郎 編訳

                       現代語抄訳 言志四録

                       PHP研究所(2005/5/26)

                       P27

 

いまどきの人は、口を開けば忙しいという。しかし、実際に必要なことをしているのは、十のうちの一か二である。
やらなくていい仕事が十のうち八か九、しかも、やらなくていい仕事を必要な仕事と思っているのだから、これでは忙しいのも当然である。
本当の大事を志す人は、このような無駄な考えに陥ってはならない。

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

人生太( はなは )だ閒( かん )なれば、則ち別念窃( ひそか )に生じ、
太だ忙なれば、真性現れず。


故に士君子は、心身の憂いを抱かざるべからず、
また風月の趣に耽らざるべからず。


                  洪自誠 

                       守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)

                       菜根譚の名言 ベスト100

                        PHP研究所 (2007/7/14)

                       P77

あまり暇がありすぎても、つまらない雑念が頭をもたげてくるし、
あまりに忙しければ、今度は本来の自分を見失ってしまう。
してみると君子たるもの、一面では心身の苦労はあったほうがよいし、
また一面では、風流を楽しむことも忘れてはならない。

「 小人閒居して不善をなす 」 大学

菜根譚の名言 ベスト100

菜根譚の名言 ベスト100

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 新書

 私は近来つくずく思う。現代はあまり忙しすぎる。そうして、忙しいばかりでなく、皆少しのぼせている気味がある。
のぼせているときは、つい誤る。「世間何人か忙裏錯過せざる」だ。
神経がいらいらするものであるから、つい人とも紛争する。さなきだに殺伐な世の中をますます荒ませる。
~中略~
多忙というものを静かに考えると実につまらぬことが多い。しかし、また人間は多忙なくらいでなければならぬ。たた忙人ほど閑を要する。
元来、閑は―これが大事なところだ―忙裏(忙しい)に得るを以て最も妙とする。古人の言葉にこういうのがある。
得ㇾ閑多事ノ外。知ㇾ足少年ノ中。 閑を得る多事の外、足るを知る少年の中。
 忙しいから閑を見つける。それが本当の閑だ。世間が相手にしてくれぬような閑はだめだ。
また「足るを知る」ということは、年を取ってぼけてしまってからではつまらぬ。若いうちにちゃんと知らねばならぬ。

安岡正篤
   運命を開く―人間学講話
  プレジデント社 (1986/11)
   P113

運命を開く―人間学講話

運命を開く―人間学講話

  • 作者: 安岡 正篤
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1986/11
  • メディア: 単行本


P92
 昔、元寇のとき、執権北条時宗は、無学祖元(むがくそげん)のもとへ馳せ参じ、一大事到来、と告げました。
つまり、一大事件が起きました、と告げたのです。もともと「大事到来」とは、われわれのほうでは、死ぬときのことばです。この世に死ほどの大事はない。その大事、すなわち死が迫ってきた、というのが大事到来です。
 ですから時宗は、無学祖元に、いま自分は生きるか死ぬかの瀬戸ぎわに立たされました。 いや、この日本という国が生きるか死ぬかの一大事件が勃発しました、と告げたのであります。
 そのとき、祖元禅師が時宗に与えたことばが、「妄想することなかれ」という有名なことばです。
くどくどしく物を考えたり、迷ったり、混乱してはならない。つまり、混迷をさらに混迷させるようなことを考えるバカがあるか、と祖元禅師は言ったのです。
 それならばどうすればよいのですか、と問う時宗に、祖元禅師は、ただ「座禅せよ」とだけ答えた。「いや、私には政務があります。とても禅師のように、朝から晩まで座禅して、ゆっくりと物を考えている暇などございません」と言う時宗に、祖元禅師はさらに答えた。「座禅工夫は、その政務の中にあり」と。

P94
 それにしても、このごろはみんなが忙しい忙しいと言う。おかしなことです。ほんとうは、昔のほうが忙しくて、いまは暇でなければならないはずです。交通の発達や機械化などによって、時間は急速に短縮されたし、何をするにも以前よりは便利になったはずなのです。それが口を開けば、忙しい、忙しいと言う。これは大きな矛盾です。
~中略~
 しかしこの矛盾は、おそらく解決できないでしょう。能率的に事を運ぼうとすれば、いよいよもって忙しくなる。それは宿命といってもよいのです。ですから、その中で時間をつくろうとするなら、これは最終的には自己の決断によるしかありません。

なぜ、いま禅なのか―「足る」を知れ!
立花 大亀 (著)
里文出版 (2011/3/15)

なぜ、いま禅なのか―「足る」を知れ! (名著復活シリーズ)

なぜ、いま禅なのか―「足る」を知れ! (名著復活シリーズ)

  • 作者: 立花 大亀
  • 出版社/メーカー: 里文出版
  • 発売日: 2011/03/15
  • メディア: 単行本

広島県 宮島

世間は狭い

 そんなわたしがみなさんに何より覚えておいて欲しいことがあります。世の中にはたった五〇人しかいない、ということです。
もちろん、実際にそうなのではありません。ただ、行く先々で、知り合いや知り合いの知り合いに出くわして、ほんとに五〇人しかいないのではないかと思えることが度々あるのです。
隣に座った人は、自分の上司や部下になるかもしれません。義理の妹になる可能性だってあります。
人生においては、おなじ人が役割を変えて登場することがよくあります。
私自身、かつての上司が助けを求めてきたり、逆に私自身がかっての部下に教えを請うたりする場面が何度もありました。私たちが演じる役割は、時とともに意外な形で変わり続けます。そして、驚くことに、おなじ人間に何度も出会うのです。
 それだけ世間は狭いのですから、怒りにまかせて、取りかえしのつかないことはしないのが鉄則です。どうしても好きになれない人もいるでしょうし、自分もまた高からも好かれるわけではないのですが、だからといって敵をつくることはありません。
~中略~ 評判がよければ有利になりますし、悪い評判が立っていると不利になります。


20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ
(著), Tina Seelig (原著), 高遠 裕子 (翻訳)
CCCメディアハウス (2010/3/10)
P163

新版 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

新版 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2020/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

2025年10月28日火曜日

出る杭は打たれる

 世の中に手足を出さず物事に
     あたまをかくす亀は万年

修養
新渡戸 稲造 (著)
たちばな出版 (2002/07)
P282

修養 (タチバナ教養文庫 23)

修養 (タチバナ教養文庫 23)

  • 作者: 新渡戸 稲造
  • 出版社/メーカー: TTJ・たちばな出版
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 新書

 

北九州市 門司区

無名人になろう

 人間は無力なように見えて非常に有力なことがあります。有力に見えて無力なことがあります。有力に見えて無力なことがあります。
本体、人間は案外、成功すると無力になるものです。有名になると無力になるものです。
かえって無名であることが、有力であることが多い。私はたえず「有名無力、無名有力」ということを言う。特に若い人によく言う。
 君たちは決して有名になろうとしてはいかん。有名は多く無力になる。そうではなく、無名にして有力な人になることを考えなければならない。本当に有力な人になろうと思ったら、なるべく無名でおることを考えなければならん。
有名になったらもう何もできなくなるのです。
有名人になってごらんなさい。朝起きたら、もう人が来るでしょう。電話がかかる。書類がたくさん集まってくる。付き合いも広くなる。義理も多くなる。結婚式にも行かなければいかん。葬式にも行かなければいかん。いろんな会合にも出なければならん。朝から晩まで何をしているか訳が分からない。

「忙しい、忙しい」というのが有名人の口癖です。「忙」という字は忄(住人注;りっしんべん)偏に亡ぶ、と書いてある。”心が亡くなる”ということで、忙しいと本当に心が亡くなる。
~中略~
本当に偉くなろうと思ったら、なるべく無名でおらないといけません。これは私が無責任なことを言うのではなく、私自身がもう悩んでいることです。
やりたい事がたくさんある。勉強したいことがたくさんある。やっと、この年になって世の中のことが、人間が分かってきたような気がする。ここで勉強しようと思うのですが、~後略

安岡正篤
   運命を開く―人間学講話
  プレジデント社 (1986/11)
   P138

人間学講話第2集 運命を開く (安岡正篤人間学講話)

人間学講話第2集 運命を開く (安岡正篤人間学講話)

  • 作者: 安岡 正篤
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1986/12/02
  • メディア: 単行本

 

北九州市 門司区

毀誉褒貶は世の常

毀誉得喪は、真に是れ人生の雲霧なり。


人をして昏迷せしむ。


此の雲霧を一掃すれば、則ち天青く日白し。

                「言志耋録」第二一六条


               佐藤 一斎 著

               岬龍 一郎 編訳

               現代語抄訳 言志四録

                PHP研究所(2005/5/26)

               P237

 

人から中傷されようが誉められようが、得しようと損しようと、
そんなものは人生の雲や霧のようなものである。
ましてや、このようなもので心を暗くし、道を迷ってはつまらない。
この雲や霧をさらりと払いのければ、よく晴れた青空のように人生は明るいものとなる。

晴れてよし 曇りてよしの 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり
                               山岡鉄舟

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: Kindle版

   他人から批判されたりマイナス評価を受けたりしても、「どうせ自分なんて・・・」と、劣等感を刺激されてうろたえることのないように。
 他人から褒められたり賞賛されたりしても、「やっぱり私って能力があるでしょう、やっとわかってくれた?」とばかりに、鼻持ちならぬ優越感を刺激されて傲慢になることのないように。
 他者からの評価により生じる快・不快など、脳内で生み出される幻にすぎない。
 ゆえに、褒められたいというケチな欲望を取り除き、貶(けな)されるのはいやだという怒りを取り除くこと。
経集928

超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)
〇三一  

超訳ブッダの言葉

超訳ブッダの言葉

  • 作者: 小池龍之介
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版

 自分への評価を気にするばかりに、聞き耳を立てるのはよくない。
 なぜなら、人間というのは間違った評価をされるのが普通のことだからだ。自分が望むように評価してくれることなんかほとんどない。
~中略~
他人がどう思っているかなんてことに関心を向けては絶対にいけない。
そうでないと、本当は嫌われているのに、部長だの社長だの先生だのと呼ばれることに一種の快感や安心を覚えるような人間になってしまう。
「人間的な、あまりに人間的な」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
002

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/01/12
  • メディア: 単行本

人のほめ・そしりには、道理にちがへる事多し。ことごとく信ずべからず。
おろかなる人は、き(聞)くにまかせて信ず。人のいふ事、わが思ふ事、必(ず)理にたがふ事おほし。
ことに少年の人は、智慧くらし。人のいへる事を、ことごとく信じ、わが見る事をことごとく正しとして、みだりに人をほめ・そしるべからず。

和俗童子訓 巻之二 
総論 下

養生訓・和俗童子訓
貝原 益軒 (著), 石川 謙 (編さん)
岩波書店 (1961/1/5)
P235

養生訓・和俗童子訓 (岩波文庫)

養生訓・和俗童子訓 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2021/02/18
  • メディア: 文庫

七〇二 村にあっては、罵られても、敬礼されても、平然とした態度で臨め。(罵られても)心に怒らないように注意し、(敬礼されても)冷静に、高ぶらずにふるまえ。

ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P153

ブッダのことば―スッタニパータ (ワイド版 岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (ワイド版 岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/01/24
  • メディア: 単行本

P200
 見る人の心々にまかせおきて
     高根にすめる秋の世の月 

P224
自分の名誉を毀損する人に対し、彼等は人の悪口を言うて、自ら快とし、罵詈讒謗(ばりざんぼう)をもって、飯を食う種子(たね)とするのであるから、気にかける値がない。世の中にあれば歩く間にも塵挨(じんあい)を被(こう)むる、雨にも降られる。善事がなくって人の誉れを受けることもあるからは、悪事がなくって人の謗(そし)りを受くることも浮世の習い、人生はかくのごとくプラス、マイナスでできておる。
したがって、人の非難を受くるは、一向に意に介するに足らぬと、極めて冷淡に無頓着の態度を取るのである。これは豪傑肌の人にもあるが、むしろ君子肌の温和な人に多い。
   折々は濁るも水のならひぞと
       思ひ流して月は澄むらん

修養
新渡戸 稲造 (著)
たちばな出版 (2002/07)

修養 (タチバナ教養文庫)

修養 (タチバナ教養文庫)

  • 作者: 新渡戸 稲造
  • 出版社/メーカー: たちばな出版
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 新書

信用というものは妙なものだ。ただひとりの言うことを聞くと、まちがったり誤解したりしていることがある。 多くの人の言うことを聞いてみても、やはり同じ事情にある。
普通、多ぜいの言うことを聞くと、全く真相を聞き出すことができない。
(「格言と反省」から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P32

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/02/18
  • メディア: 文庫

ここで私が言いたいことは、「ビジネスする相手を、現時点の世間の評価だけで判断するな」ということである。
~中略~
 ある会社や、個人が、みんなから悪口を言われて、たいへん厳しい状況にあるとき。そんなときこそ、投資を検討するまたとない機会だ、
なぜならば、人は苦境に苦しんでいるときに応援してくれた人のことを、けっして忘れないものだからだ。

僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史 (著)
講談社 (2011/9/22)
P252

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

  • 作者: 瀧本哲史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Kindle版

 四 公益を目的とするのでないかぎり、他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな。
なぜならばそうすることによって君は他の仕事をする機会を失うのだ。

マルクス・アウレーリウス 自省録
神谷 美恵子 (著)
岩波書店 (2007/2/16)
P37

マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)

マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)

  • 作者: 神谷 美恵子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/12/18
  • メディア: Kindle版

 

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