馬寄村の住人ー読書ノート: 人生はつまらなくなんかない

2025年5月10日土曜日

人生はつまらなくなんかない

おれの人生はつまらなくなんかない。
家族がいる幸せを分けてやりたいくらいだぜ。
　野原ひろし　クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲」

大山くまお (著)
名言力人生を変えるためのすごい言葉　
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P217

作者: 大山くまお
出版社/メーカー: SBクリエイティブ
発売日: 2009/06/16
メディア: 新書

P4
老後を積極的に楽しんでいる人がいれば、退屈したり、うつうつと過ごしているひとがいる。
格差社会は老後の生き方にもおよんでいるようで、楽しい老後とわびしい老後の差はますます開いていくようだ。
　その二つを分けるのは、生活条件や環境よりも、考え方、モノのとらえ方など、心の生活習慣の違いだと私は考えている。
～中略～
　そして、それ以上に必要なのは、毎日を目いっぱい楽しんで生きようとする明るい姿勢だ。私は、多少ノーテンキなくらいで、ちょうどいいとさえ思っている。
　そんな姿勢を身につけるためには、五〇代に入ったことから、そろそろ老いの日々に向けた精神的なシフトチェンジを図る必要がある。

P42
　ふだんの暮らしには、もともと、そう大きな変化は起こらないものだ。それでも仕事をしていればいつも追われるように忙しいし、子育て中ならば、子どもの年齢に応じて考えてもみなかったことが次々起こり、呆れたり、叱ったり。平穏無事とはいえ、毎日それなりの起伏がある。
　だが、老後はそうしたこともほとんどなくなり、穏やかといえば穏やか。変化に乏しく、退屈しがちなものかもしれない。

退屈すると心の動きは緩慢になり、次第に抑揚がなくなっていく。これが過ぎると、気がつくとぼんやりと、うつに近い状態になってしまうこともマレではない。

精神科医が教える５０歳からの人生を楽しむ老後術
保坂隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)