2025年5月27日火曜日

がんは多様である

おなじ「がん」という名前で呼ばれても、臓器によって、そして、同じ臓器であってもその遺伝子に変異があるか、で、性質はずいぶんと違ってきますし、その治療法も異なってきます。もちろん発見された時の進行具合いによってもちがってきます。
 がんは恐ろしい病気である、という固定観念は次第になくなってきているように思います。だからといって、「がんは治る」とか「がんは怖くない」というような週刊誌のタイトルは間違えています。
せいぜい、「治るがんがある」とか「怖くないがんもある」に留めておくべきです。

こわいもの知らずの病理学講義
仲野徹 (著)
晶文社 (2017/9/19)
P367

こわいもの知らずの病理学講義

こわいもの知らずの病理学講義

  • 作者: 仲野徹
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2017/09/19
  • メディア: 単行本

京都府 法然院

0 件のコメント: