安定の心地よさを好む日本人は、これまでのゆきがかりを重くみる。
日本人のその心性は江戸時代までに完成されたものといってよい。江戸の武家社会では「先例」というものが至高の価値をもっていた。御家の慣例や祖父が死に臨んでの遺命は絶対のものであり、たとえ殿様でもたがえることは許されなかった。
殿様の通信簿
磯田 道史 (著)
朝日新聞社 (2006/06)
P251
安定の心地よさを好む日本人は、これまでのゆきがかりを重くみる。
日本人のその心性は江戸時代までに完成されたものといってよい。江戸の武家社会では「先例」というものが至高の価値をもっていた。御家の慣例や祖父が死に臨んでの遺命は絶対のものであり、たとえ殿様でもたがえることは許されなかった。
殿様の通信簿
磯田 道史 (著)
朝日新聞社 (2006/06)
P251
0 件のコメント:
コメントを投稿