伊勢神宮にも、御師のグループがいた。
立山の場合もそうだが、伊勢神宮の場合も御師は参詣者を泊める宿を営む。単に泊めるだけでなく、御師みずから祈禱もし、あるいは国々を分担して御札や大麻などを売りあるかせる組織もうごかしていた。
さらには団体参拝をも勧誘する。それを御師の宿に泊め、ひいては神社の経済をも賑わすのである。
神社の神官ではなく、こんにちの会社組織でいえば、メーカーに直結している販売会社と考えていい。
立山もそうだが、おおきな神社がこういう全国組織をもっていたということは、日本の中世、近世の社会を考える上で重要なことといわねばならない。
街道をゆく (4)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1978/11)
P121
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