P68
前略~
仕事に困難や失敗はつきものだ。そのようなとき、困難に敢然と挑戦し失敗に屈せず再起させるものが、執念である。そればかりではない。およそ独創的な仕事といえるのも、執念の産物であることが多い。
湯川博士は中間子理論のヒントを寝床の中で得たという。しかしその背後には、寝ても覚めてもその一事に凝り憑かれた長い執念の期間があったことを忘れてはなるまい。 ~後略
P72
前略~
一回かぎりの成功は、まだほんものの成功とはいえない。第一の成功が呼び水となって、第二第三の成功を生みだしてこそ、企業の成長、個人の成長がある。
それゆえ「成功は成功の母」である。
~中略~
一回かぎりの失敗は、実はまだ失敗とはかぎらない。肝心なことは、その失敗を足がかりとして将来にどういかすかである。とことんまで失敗の原因を窮め、同じ失敗を二度と繰り返さないことだ。そうすると「失敗は成功の母」となる。
この二つの相反する格言は、アフターケアのたいせつさを指摘している点で共通の真理なのである。
P87
前略~同じような能力でスタートしても、長いマラソンレースの間に差がついて、ゴールで大きく水があくという事実が厳然としてある。いったいこれはどうしてであろう。
これを解くカギは、俗にいう「根性」にあると思う。根性とは、いろいろ定義のしかたがあろうが、要するに「仕事への欲の強度と持続力」だといえよう。
~後略
経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)

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