2026年1月21日水曜日

西欧の革命は権力を打ち砕く運動だった

  私たちは、何も宗教に頼らなくても、公正な社会の実現は可能だと考えます。欧米諸国の大半もそうでしょう。
キリスト教会から離れ、宗教から離れることによって、人間は一個人としての自由や尊厳を獲得できたというのが、西欧近代世界のドクマ といってもいいくらい確固たる信念だったからです。
 中世のころ、いや、実際は近代になっても、まだ、教会の力は強く、人びとを縛ってきただけでなく、搾取もしてきました。 これを市民の力で破壊したのがフランス革命ですが、その後、ロシア革命にいたるまで、あちこちでおきた革命は、王権や貴族だけでなく教会の権力を打ち砕く運動でもあったのです。
その歴史を考えれば、西欧の人たちが、教会と国家を切り離さないと近代化も自由化も民主化もできないと信じているのは当然ともいえましょう。

イスラームから世界を見る
内藤 正典 (著)
筑摩書房 (2012/8/6)
P122

イスラームから世界を見る (ちくまプリマー新書)

イスラームから世界を見る (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 内藤 正典
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2012/08/01
  • メディア: 新書

 

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