デイパックが街に溢れている。~中略~
たしかに、荷物を背負って運ぶという方法は便利で楽のものだ。今まで、なぜもっと早く広がらなかったか不思議なくらいである。
日本語では背嚢。ドイツ語でリュックサック、あるいは単にザック。そう呼ばれていたころ、おしゃれなものとしてのイメージはほとんどなかった。
無粋で丈夫なだけの背負い袋にすぎなかった。
この普及はアウトドアブームがもたらしたと考えるべきであろう。日本のアウトドアブームは、主としてアメリカから移入されたものである。ザックを英語ではバックパックという。
日帰りハイキング程度に使う小さなパックをデイパックといい、これが定着したのである。
もともと、一九六〇年代の後半ごろから、アメリカの大学生が通学に使いはじめたのが、きっかけなのだろう。
アメリカの学生たちは、日本で考えられているように豊かな学生生活を送っているわけではない。大学生は、金がないのがあたりまえ。日本の女子学生たちのように、ファッションなどに贅沢をしない。
ジーパンにTシャツ。背中にデイパック。これが今も昔も、アメリカの大学生の定番ファッションである。
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ
加藤 則芳
(著)
平凡社 (2001/01)
P192
自然の歩き方50: ソロ-の森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)
- 作者: 加藤 則芳
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 単行本
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