ぼくたちはもう仏教に対する信仰心を失って久しいが、(住人注;室生寺金堂)内陣に入ると、やっぱり何か神聖なものを感ずる。 内陣で仏像の写真を撮っていると、一日本人として率直にその伝統にひたってしまう。撮影を終わったときには、必ず合掌礼拝する。もっともぼくの場合「南無阿弥陀仏」とはいわない。「大変失礼しました」と腹の中で詫びるのである。
土門拳 古寺を訪ねて―奈良西ノ京から室生へ 土門 拳 小学館 (2001/09) P152
土門拳 古寺を訪ねて 奈良西ノ京から室生へ(小学館文庫)
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