イライラしないために必要な「スルー力」とは、次のようなものです。
「相手のことを理解はするけど、同意はしない」
これは、少なくとも相手が怒っている理由は理解をするが、自分はそうは思わない、自分と考え方が違うのだな、と自然に考えられることです。
イラッとしない思考術
安藤 俊介 (著)
ベストセラーズ (2014/11/26)
P209
あるとき、ひとりのバラモンが、自分と同じ姓を持つバラモンがブッダの弟子になったことを耳にしました。
プライドの高いバラモンには、これが許せませんでした。ものすごい剣幕でブッダのところに押しかけ、弟子や訪問者たちが大勢いる目の前で、言葉のかぎり尽くして誹謗中傷を浴びせました。辺りには並みならぬ緊迫が走りました。
ところが、ブッダは、静かに、こう返したのです。
「バラモンよ、あなたが自宅でふるまったごちそうを客人が食べなかったら、それは誰のものになるか?」
質問されれば、答えざるを得ません。バラモンは「それは当然、私のものになる」と答えました。
「あなたはその食事をどうなさるか?」
「それは自分で食べるだろう」とバラモンは答えました。
するとブッダはこう言ったのです。
もし罵る者に罵りを、怒る者に怒りを、言い争う者に言い争いを返したならば、その人は相手からの食事を受け取り、同じものを食べたことになる。
わたしはあなたが差し出すものを受け取らない。あなたの言葉は、あなただけのものになる。そのまま持って帰るがよい。
―罵倒するバラモンとの対峙 サンユッタ・ニカーヤ
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)
P98
【限定特典付き】 反応しない練習: あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/11/09
- メディア: Audible版
この際積極的に嫌われる必要はないが、「嫌われたとしても、それは相手の気持ちのなので仕方ない」と割り切ったほうがいい。人間、腹をくくるとストレスがなくなり、行動力が増す。他人の気持ちはコントロールできないし、お墓にも持っていけない。
嫌われたら残念ではあるが、それはそれで仕方ないのだ。
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)
P173


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