2025年12月16日火曜日

おひとりさまは時間持ち

 おひとりさまは、「時間持ち」だ。
 浮世の義理も職場の拘束もない、ありあまる自由な時間。
 その時間はもはや「会社時間」でもなく、「家族時間」でもなく、「自分時間」だ。
だが、なにもすることのないありあまる時間は地獄。時間というものは、たんにあればよいものではなく、どうやって使うかが問われる。
1日24時間はだれにも平等だが、それを気ぜわしく動いてあっとううまと感じる人もいるし、無聊(ぶりょう) をかこって眠れぬ長い夜を過ごすひともいる。
「時間持ち」は、ただ時間があるということだけではじゅうぶんではない。そのなかで可処分時間、つまり自分の裁量で豊に使える時間がどれだけあるか、による。
カネ持ちがたんにカネをためこんでいるひとのことではなく、可処分所得、つまり自分の裁量で使えるおカネがどれだけあるか、どんな使い方をしているか、で問われるように。

男おひとりさま道
上野 千鶴子 (著)
文藝春秋 (2012/12/4)
P208

男おひとりさま道 (文春文庫 う 28-2)

男おひとりさま道 (文春文庫 う 28-2)

  • 作者: 上野 千鶴子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/12/04
  • メディア: 文庫

 

71番弥谷寺 香川県

0 件のコメント: