石田三成の生まれは豪農といえる程度の農家だったらしいが、到底品種を誇れるほどのものではない。しかし秀吉に仕えてからのこの男の歩みは、今日のエリートと酷似している。
彼は、羽柴(のちの豊臣)という大名組織に入り、早くからエリート官僚としての道を歩み、ついにはこの体制の中軸機構を掌握するまでになる。石田三成の経歴のなかには、信長のような同族闘争も、新要素の導入もない。秀吉のような苦しい少年時代も知らないし、攻城野戦の武功も乏しい。
彼は、少年時代からエリートととして育てられ、新しいものの導入よりも既成の補修維持に熱中するのである。この男が「へいくわい者(横柄者)」といわれたのも、今日のエリートに見られる特色と一致している。
彼は、羽柴(のちの豊臣)という大名組織に入り、早くからエリート官僚としての道を歩み、ついにはこの体制の中軸機構を掌握するまでになる。石田三成の経歴のなかには、信長のような同族闘争も、新要素の導入もない。秀吉のような苦しい少年時代も知らないし、攻城野戦の武功も乏しい。
彼は、少年時代からエリートととして育てられ、新しいものの導入よりも既成の補修維持に熱中するのである。この男が「へいくわい者(横柄者)」といわれたのも、今日のエリートに見られる特色と一致している。
歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか
堺屋 太一(著)
日本経済新聞社 (2004/3/2)
P88
歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 堺屋 太一
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2012/10/13
- メディア: Kindle版
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