2026年3月26日木曜日

屋久島


 屋久島を書く人のだれもが引用する林芙美子(はやし ふみこ)の「浮雲」の、有名な一節をぼく自身も何度も使った。
「屋久島はひと月に三五日雨が降る」。これほど明快に屋久島を語る表現はない。
 菜種梅雨のことを、屋久島では「木の芽長雨(ねげし)」、あるいは「木の芽流し」という。雨の多い島ならではの言葉で、ぼくはこれが気に入っている。
 ところが、じつは雨がこの季節に限って多いわけではない。むしろ、梅雨、台風、秋雨の季節は飛躍的に多い。
 雨は、屋久島のすべてともいえる。雨が巨木を育てた。

自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ
加藤 則芳 (著)
平凡社 (2001/01)
P188

自然の歩き方50: ソロ-の森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)

自然の歩き方50: ソロ-の森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)

  • 作者: 加藤 則芳
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2001/01/01
  • メディア: 単行本

 

大分県 九重連山

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