2026年4月11日土曜日

逆輸入比率

  なぜ地方の「モノづくり」はかくも無残に追い詰められるのか。
IT不況、進む製造現場の統廃合だけが理由ではない。雇用の空洞化の真因は自ら招いた異常な「逆輸入比率」の高さになる。
 逆輸入とは何か。「日本製アジア製品」と筆者の呼ぶ構造である。中国、アジアに進出した日本資本の現地法人・その売上高に占める日本への輸出の割合は24%にも達する。

 現地で低コスト賃金を武器に日本に逆輸入することを主目的とした工場進出が、いかに多いかを示すものだ。欧米系現地法人ではどう比率はせいぜい2%ていどに過ぎない。

 ~中略~
逆輸入比率はこれからもますます拡大し、国内製造業の疲弊は加速するだろう。
 この現実に「モノづくりはアジアに任せ、日本はもっと高度の最先端領域へ」など型通りの説教は無力である。

内橋 克人 (著)
共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道
朝日新聞出版 (2009/3/19)
P139

共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道

共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道

  • 作者: 内橋 克人
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 単行本

 

馬島 小倉北区

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