世の中には、簡単に両立しないテーマがたくさんある。
~中略~
両立しにくい性質だからと安易に妥協すると、なんら特徴のない中途半端な商品になってしまう。それではお客様の支持は得られない。
両立しにくいものにあえて挑戦するのが、改善実行の重要な課題だ。
若松 義人 (著)
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ
大和書房 (2007/03)
P87
>>>トレードオフ
社会的影響の問題を解決するには、トレードオフ(相殺)が必要である。ある程度以上影響を除去しようとすると、得られる効果に対して累積的に資源、エネルギー、資金が必要である。そこで費用と効果とのバランスを得るための意志決定が必要となる。
~中略~
しかし産業の外の者にはまったく理解できない。そのため彼らの提案は、トレードオフの問題を無視したものとなる。
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)
ダイヤモンド社; エッセンシャル版 (2001/12/14)
P97
さて、結果が「良い」とは何をもって「良い」とするのか。
これこれが良かったからどうこう、という評価項目を、臨床試験でエンドポイントという。
~中略~ そう考えていくと、本物のエンドポイントは、三つしか残らない。
生存期間、QOL、そしてコストである。
~中略~
以上まとめると、長生きできる方がよく、同じ寿命なら症状がないほうがよく、同じ寿命と生活なら金がかからない方がよい、ということになり、これはまことにもっともなこととご納得いただけると思う。
往々にしてしかし、これは二律背反になる。
寿命と引き換えにQOLをどこまで犠牲にするか、ものすごく金のかかる治療はどんなものか、などなどである。
偽善の医療
里見 清一(著)
新潮社 (2009/03)
P177
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