ストレスにより、脳と胃の両方に、分子生物学的な変化が起こる。熱ショック蛋白あるいはストレス蛋白という、細胞内で蛋白変性を防ぐ蛋白質がある。
ラットを拘束して水に入れる水浸拘束ストレスで胃潰瘍を作ると、胃ではストレス負荷一二時間後にはストレス蛋白のメッセンジャーRNAが四二倍に増加する。
より重要なことは、一見形態変化が何もないようにみえる脳でも、同様の分子変化が顕著に生じていることだ。
特に海馬、視床、視床下部において、ストレスによるストレス蛋白メッセンジャーRNAが著しく増加して発現する。
内臓感覚―脳と腸の不思議な関係
福土 審(著)
日本放送出版協会 (2007/09)
P227

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