2025年4月1日火曜日

最後までやり遂げる

一九 子曰わく、譬( たと )えば山を為( つく )るが如し、未だ一簣( いっき )を成さざるも、止( や )むる吾止むなり。


譬えば地を平らにするが如し、一簣を覆( ふく )すと雖も、進むは吾往( ゆ )くなり。


~中略~


先生がいわれた。
「 ちょうど山をつくるようなものだ。最後にもうひと簣(もつこ)というところをやりとげないのは、やめた自分がわるいのである。
ちょうど土地をならすようなものだ。最後にひと簣をあけるだけでも進行したのは、自分の手柄である。 」

*この解釈は新注によった。古注は「 止まるような君主のところには、自分はゆかない、進む君主のところには自分はいって仕える 」という意味にとる。
子罕編


 論語

    孔子 ( 著 ), 貝塚 茂樹

     中央公論新社 (1973/07)

      P251

 

 

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫
 
 
 
熊本県 通潤橋

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