「身体を使ったコーピング」の四つ目のスキルは、心理学用語でいう「作業興奮」です。
~中略~
実は、脳をだましてやる気になってしまう方法があるのです。
アメリカの心理学者のレナード・ズーニン博士という心理学者が提唱した「ズーニンの法則」です。
それは、「物事は最初の4分が決め手になる」というものです。やる気、モチベーションは脳の「側座核(そくざかく)」という場所でつくられるのですが、そのためにはある程度の刺激が必要です。つまり、やる気が出ないのは、動かないから側座核が刺激を受けないため、当然の結果なのです。
ですから、職場で仕事に対してやる気が出ないときは、デスクに座り、とにかく4分間手を動かしてください。簡単なメールの返信でもよいですし、ためらいのあった仕事のこの部分だけ細切れにやってみる、と決めてとにかく手を動かすのです。
ワーキングストレスに向き合う力-スポーツ分野で話題のストレスコントロール手法<コーピング>でビジネスに強くなる-
坂上 隆之 (著)
日刊工業新聞社 (2015/2/25)
P106
0 件のコメント:
コメントを投稿