医学の世界の常識からすると、厚生労働省が先進医療に認定した治療法というのは、4~5年が経過した後、再評価されて健康保険の対象になるか、もしくは先進医療から外されるかのいずれかに決定されます。
しかし、先進医療に認定されてから30年近く経過して健康保険の対象にもならず、先進医療という”看板”を外されること、もなく、いわば”放っておかれた”のはインプラント治療くらいしかありません。
歯科大教授が明かす 本当に聞きたい! インプラントの話 角川SSC新書
矢島 安朝 (著)
角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2013/3/9)
P115

歯科大教授が明かす 本当に聞きたい!インプラントの話 (角川SSC新書)
- 作者: 矢島 安朝
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/05/09
- メディア: Kindle版
さらに言えば、健康保険適応は粒子線治療の重要な課題だったはずである。ところが、粒子線治療に携わる者たちからは、こうした声が鳴りを潜めているというのである。
「悪性黒色腫など放射線抵抗性腫瘍や、小児がんなどは保険適応になって診療報酬が下げられたり、適応疾患が限定されたりすると施設がやっていけなくなる。だから、嘆かわしいことに当事者の間から保険適応を求める声が上がらなくなっているんです」(西尾氏((住人注;北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏))
取材・文 亀井洋志(ジャーナリスト)
別冊宝島2000号「がん治療」のウソ
別冊宝島編集部 (編集)
宝島社 (2013/4/22)
P97

別冊宝島2000号「がん治療」のウソ (別冊宝島 2000)
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/04/22
- メディア: 大型本
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