梅花石は白野江の青浜串ヶ鼻の瀬戸内海に面した海浜から出て、岐阜県の菊花石とともにわが国二大奇石といわれている。
渋い感じのする灰黒色や紫褐色の母岩で硬く、輝緑凝灰岩(Schalstein)という。
その層面に散布する純白五弁の「花」と未だ開かない蕾のように円い輪の模様のようなものが、大小形状多様で、梅花状の紋様を表わすので、古来「梅花石」と言われてきた。
~中略~
初めは中世代の海百合「ペンタクリヌス」(Pentacrinus)の柄の化石と考えられたが、松本彦七郎教授はその構造から古世代(二畳紀から石炭紀頃まで)の「ヘテロクリニジー」(Heterocrinidae)に属するものと決定された。
(梅花石 岡本要八郎)
郷土門司の歴史
中山主膳 (著)
金山堂書店 (1988/06/01)
P193
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