P52
努力逆転の法則
「想像力と意思が相争そっているとき、勝者は常に想像力のほうである」
「意思と想像力が相争そっているとき、想像力の強さは、意思の二乗に正比例する」
P114
大寺院の塔の上に渡された厚板の上を進むには、「意思」も無力だということを知ってほしい。
「だめだ、できない」と「想像」したら、もう絶対に不可能なのである。
タイル職人や大工が、この芸当をやってのけられるのは、「自分ならできると思っている」からにほかならない。
目まいがしてくるのは、「もういまにも自分は墜落する」という像を、われとわが心に植えつけた結果なのである。この像は「意思をどんなに働かせても」すぐ事実に変形し、意思の働きが激しくなればなるほど、それだけ早く、内心の願望とは逆の結果が生じてくるのである。
E.クーエ
P55
われわれが失敗の恐れにとりつかれているかぎりは、どんなに努力を払っても徒労に終わるということを、よく認識すべきである。
恐怖のかわりに自信を、不安と懸念のかわりに成功にたいする冷静な期待を抱くことによって、はじめてわれわれの意思は、効果的に用いられるのである。
P56
努力は、抵抗を前提として存在するものである。
したがって、努力を用いて無理やり自己暗示を受容させようとすれば、心が起こしうるかぎりの逆連想を自動的に呼び覚まして、われわれの目的をくつがえしてしまうのである。
自己暗示を実行するときに何よりも重要な規則は、「努力を避けよ」ということである。
P61
じつに恐怖は、自己暗示を極限まで働かせるのに必要ないっさいの要素を結合させてしまうのである。
しかし幸いなことに、恐怖もまた、自己暗示の支配力をこうむるわけである。
自己暗示による自己支配を知った人が、まず心から根こそぎにすべきものの一つは、恐怖である。
C.H.ブルックス、E.クーエ (著), 河野 徹 (翻訳)
自己暗示
法政大学出版局; 新装版版 (2010/1/14)
P42
世の中の事はすべて心の持ちよう一つでどうにでもなる。
「渋沢栄一訓言集」一言集
P90
自分からこうしたいああしたいと奮励すれば、
大概はその意のごとくになるものである。
しかるに多くの人は自ら幸福なる運命を招こうとせず、
かえって手前の方から故意に拗(ねじ)けた人となって
逆境を招くようなことをしてしまう。
「論語と算盤」処世と信条
渋澤 健 (著)
巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
講談社 (2007/4/19)
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