また、前記柳御所考(住人注;佐野経彦)に
「風呂という処ありて、いとめでたき清水あり。古へは土俗傳言、古へ安徳天皇此村におわせしほど、此清水を汲てめしたまひしとぞ。吾学兄犬甘知言は曰。春日氏の硯海日記に、柳村の不老水は安徳天皇の、めし給ひし水とて今に里人の口碑にのこり、常に汲よごす事をいましめ、縄引しかへたり。小児のむしけ、婦人の血の病あるものは、此の水を汲みてのめば、必ずしるしあると、峯親親(ママ)王なる者に語りけるを聞たり。云々」
大正末期につけられた不老町という町名も、このいわれで名付けられたものである。
郷土門司の歴史
中山主膳 (著)
金山堂書店 (1988/06/01)
P 81
門司郷土叢書〈第4巻〉村誌編 3.大里宿場編 (1981年)
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2024/08/24
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