P78
そして、ここが重要なのですが、難関中学受験はひとえに「親の受験」であり、極言するなら、「母親の力が9割」だということを知っておくべきでしょう。
~中略~
さらに、中高一貫校に入って大学まで推薦で進むようだと、受験という社会からの厳しいジャッジを自分一人で経験しないまま、社会に放り出されることになります。
そして中学受験当時の親子関係から抜け出せないまま、心理学で言う「共依存」という状態に陥って、親離れ・子離れが難しくなってしまうことも考えられるのです。
本人の自立を促したければ、親がべったりとサポートしながら中高一貫校に入れるよりも、普通に高校・大学受験させたほうがよいでしょう。
~中略~
僕の考える一貫校最大の問題は、生徒や保護者の同質化です。
同じような家庭環境、同じような保護者が集まった「同質集団」になりがちです。
P82
大切なのは、(住人注;なにかと誘惑の多い14~15歳のときに、高校受験という大きなハードルを課せられる)このとき親が頑として子どもに「NO」と言えるか。話し合って納得させるとかではなく、「NOはNOだ」と言い切れるか。
P84
そして僕が問題だと思っているのは、読み書きそろばん的な学力の低下より、エンプロイアビリティ(雇われる力)が下がっていることです。
40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2010/7/23)
40歳の教科書: ドラゴン桜公式副読本 「16歳の教科書」番外編 親が子どものためにできること
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「中学校受験というのは、結局国語力の優劣で決まるんだよ。国語ができる子は、ほかの科目の勉強をしても成績が伸びるんだ。高校受験、大学受験となると、覚えこんだ知識量も重要になってくるんだけど、中学校受験では結局、その子がどのくらい大人っぽく成長しているかの、おませ度を測っている面があり、国語ができるというのは、そういう知恵があるってことなんだ」
清水義範の弟(塾講師)
はじめてわかる国語
清水 義範 (著) , 西原 理恵子 (イラスト)
講談社 (2002/12)
P34
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