四 曽子曰わく、吾、日に三たび吾が身を省( かえり )みる。
人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしか。
~中略~
曽先生がいわれた。
「 私は毎日三回、自己反省する。他人の相談に、まごころをこめて乗ってやらなかったのではないか。 友だちとの交際に、約束をたがえたのではないか。先生に教わったことを、じゅうぶん復習せずに君たちに教えてしまったのではないか 」
学而篇
論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P12
「一日一止」とは、中国の言葉です。
「一日に一度立ち止まれば、正しい生き方ができる」という意味。「一」と「止」をあわせると「正」という字になりますから、なるほどと腑に落ちる言葉ですね。
禅にも「七走一坐」という言葉があります。文字通り「七回走ったら、一度は坐れ」という意味で、走り続けることは絶対にできない。しばらく全力で走ったら一度休息を取り、おのれの走りを見直すことが大切だと教えています。
怒らない 禅の作法
枡野 俊明 (著)
河出書房新社 (2016/4/6)
P100
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