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人は建設的な働きをするものと現時点では非建設的な働きをするものを含めて多くの決断をしている。決断の中で,その人の人生脚本に大きなネガティブな影響を与えるものを「禁止令」という。
禁止令決断の内容は,その人の脚本の基底をなす考えであるとして,「脚本信条」ともよぶ。
たとえば,幼少期の両親が自分を愛してくれず、姉ばかりが愛され可愛がられているという場面を繰り返し体験した人がいるとする。その人が”私は両親にとって大切じゃないんだ。私は(両親にとって)価値が無いんだ”と思ったとしたら,両親がその人に与えた禁止令は「重要であるな」である。
そしてその人の”私は重要であってはならない”という脚本信条(禁止令決断)は,その人の人生に大きな影響を与えていくことになる。
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グールディングら(住人注;Goulding,R.L, & Goulding,M.M.)が提唱した禁止令は,その後「12の禁止令」と呼ばれるようになる。12の禁止令は下記の通りである。
存在するな(Don't Exist)
お前であるな(Don't Be You)
子どもであるな(Don't Be A Child)
成長するな(Don't Grow Up)
成功するな(Don't Succeed)
するな(Don't)
重要であるな(Don't Be Important)
属するな(Don't Belong)
近づくな(Don't Be Close)
健康であるな(Don't Be Well)
考えるな(Don't Think)
感じるな(Don't Feel)
交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ
倉成宣佳 (著)
ミネルヴァ書房 (2015/4/25)
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- 作者: 倉成宣佳
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本
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