感情を消化するもっとも効果的な方法は”感じる”ことである。
"感じる"ときにその感情を嫌悪する,感じることを恐れる,別の感情に目を向けるなどにより抑制した場合には,感情をありのままに感じることはできない。
たとえその感情が怖れや悲しみなどネガティブに評価されるものであっても,その感情を自分に自然に生起したものとして肯定的に受け入れることが必要である。
~中略~
過去の場面における感情を再体験するときには,その過去の場面に身を置いたつもりで(「今,ここ」でその場面が繰り広げられているつもりで),そこでの感情を感じてみることが必要である。
その場合それが過去の場面であっても,使用される言葉は全て現在形である。”私は(今)腹が立つ” ”私は(今)悲しい”という表現である。
そしてその感情を感じていることを肯定的に受け入れるのである。
交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ
倉成宣佳 (著)
ミネルヴァ書房 (2015/4/25)
P156
交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ
- 作者: 倉成宣佳
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本
0 件のコメント:
コメントを投稿