トレーサビリティシステム（生産者や生産地、使用した飼料や薬品などの生産履歴を商品から追跡調査できる仕組み）も、大手スーパーの差別化手段として利用されてきました。
法律では米と牛肉で義務づけられていますが、養殖魚などでは早くからこの制度が導入されています。当初は食料品売り場のバーコードリーダーに商品をかざし、生産履歴ををチェックしてみる消費者の姿も見られました。
しかし、スーパー関係者に聞くと、今はほとんど利用されておらず、販売促進にも効果はないと言います。多大なコストがかかる割には、提供される情報が消費者にとってほとんど意味のないものばかりだからです。
日本人が知らない漁業の大問題
佐野 雅昭
新潮社 (2015/3/14)
P166
- 作者: 佐野 雅昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/03/14
- メディア: 新書
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