主の心には随分花ありと思えども、人の目に見ゆるる公案なからんは、田舎の花、藪梅などの、いたずらに咲き匂はんがごとし。
本人としては、自演演目が多くてずいぶん芸に花があるはずだと思っていても、その魅力を観客に見せる工夫のない役者は、田舎の花や藪に咲く梅などが、見る人もないのに咲き誇っているようなものである。
P112
世阿弥 (著), 竹本 幹夫 (翻訳)
風姿花伝・三道 現代語訳付き
角川学芸出版 (2009/9/25)
現代は演出の時代である。単に事実を述べるだけでは十分ではない。
事実に動きを与え、興味を添えて演出しなければならない。興行的な手法を用いる必要がある。映画、ラジオ、テレビなど、みなこの手法を使っている。
人の注意を引くには、これによるのが何よりも有効だ。
デール・カーネギー (著) 香山晶 (訳)
人を動かす
ハンディーカーネギー・ベスト
創元社 (1986/11)
P260
大田(住人注;大田 光)
俺は。おそらくあの気持ち、あの青臭い気持ちですよ。あれをどうやってこのひねくれた、つまり、うんこが臭い連中にですよ、大腸菌が多い連中に、あの無垢な気持ちをどうやって、ああ、なるほどとおもわせるかっていうのには、相当な芸が必要なわけですよ。あの真っすぐなやり方じゃダメなんですよ。
NHK「爆笑問題のニッポンの教養」制作班 (著), 主婦と生活社ライフ・プラス編集部 (編集)
名門大学の「教養」 東京大学・慶應義塾大学・京都大学・早稲田大学・東京藝術大学 (NHK爆問学問)
主婦と生活社 (2011/1/7)
P275
名門大学の「教養」 東京大学・慶應義塾大学・京都大学・早稲田大学・東京藝術大学 (NHK爆問学問)
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: 単行本
一六 子曰わく、祝鮀( しゅくだ )の佞あらずして、宋朝の美あるは、難いかな、今の世に免れんこと。
~中略~
先生がいわれた。
「祝鮀のような口上手でなくて、宋朝のような美貌の持ち主というだけだと、むつかしいかな、現代の世を無難におくることは」
雍也篇
論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P162
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