釈尊はこのように阿難に教え悟しました。
おのれこそおのれの救主(あるじ) おのれこそおのれの帰依(よるべ)
さればまこと商人の良き馬ををととのうるが如く
おのれを制(ととの)えよ
(「法句経」380)
松原 泰道 (著)
人生百年を生ききる
PHP研究所 (2004/08)
P144
君は、君の心の奴隷であることなく、君の心の主人であるように。
君こそが君の最後のよりどころ。
自分以外の何にもすがらず、自分の心を調教する。
まるで自分の仔馬を丁寧に調教するかのように。
法句経380
超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)
一三三
所有欲は悪ではない。所有欲は働いて金を稼ぐことをうながし、その金銭によって人は充分な暮らしを送れるばかりか、人間的な自由と自立さえ得ることができる。
しかし、人が金銭を使っているうちはいいのだが、所有欲が度を過ぎるようになると、人を奴隷のように使い始める。
「漂泊者とその影」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
049
「水道をつくる人は水をみちびき、矢をつくる人は矢を矯(た)め、大工は木材を矯(た)め、賢者は自己をととのえる」
(「ダンマパダ」―法句経―八〇)
ボクは坊さん
白川密成 (著)
ミシマ社 (2010/1/28)
P223
これから先は、いらだち、プライド、嫉みなど、どんな思いが心に湧き上がってきても、マインドフルな呼吸に戻り、それらを受け止めるようにします。
聖なる沈黙を実践し、ネガティブな言葉を返したりしません。なぜ話さないのかと、問われたら、誠実に、今自分の心にはいらだちや悲しみや嫉みがあるので、言葉を発すると分裂が生まれそうだからと答えます。
もっと落ち着いた時に、気持ちを伝えることにするからと言うことにします。そうすれば、私自身も相手もともに守ることができるでしょう。
しかし私は 自分の感情を抑えつけてはいけないということも自覚しています。そんなときには、マインドフルな呼吸によって感情を認め、その世話をし、心の中に固まった思いの根源を深く見つめる実践をします。そうすれば、心を静めて今感じている苦しみを変容させていくことができるはずです。
私には、愛する人たちに自分の困難と苦しみを伝える権利があり、その義務もあります。
しかしそのためには、話すにふさわしいタイミングと場所を選ぶことが必要です。私は、落ち着いた心のこもった言葉のみを選んで話します。私は人を糾弾し、責め、決めつけるような言葉を使いません。
自分の困難と苦しみだけに触れることによって、相手は私のことをより深く理解するためのきっかけを見つけることができるはずです。そうした話し方をすれば、相手は私に対する誤った見方を手放せるようになるでしょう。それは互いのために良いことです。
大地に触れる瞑想―マインドフルネスを生きるための46のメソッド
ティク・ナット・ハン (著), 島田 啓介 (翻訳)
医学書院 (2013/4/5)
P83
大地に触れる瞑想―マインドフルネスを生きるための46のメソッド
- 出版社/メーカー: 新泉社
- 発売日: 2015/04/03
- メディア: 単行本
0 件のコメント:
コメントを投稿