「心理ゲーム(games)」または「ゲーム」とは,他者との間で,繰り返し行われ,長い時間を費やし,最後に不快気分を味わうやりとりのことである。
エリック・バーンは1964年に書籍「人生ゲーム入門(Games People Play)」(Berne/南(訳).1964/1967)でゲームの概念を紹介した。
ゲームは,表面的な言動の裏面に隠れた意図があり,表面の言動以上に裏面のメッセージが相手に影響を及ぼすと考えられている。そしてそこにはA(住人注;成人の自我状態(Adult))が関与していない。またゲームはストロークが不足したときに行われることが多くなり,そのやりとりは幼少期のストローク獲得の手段の再現でもある。
バーンはゲームが一定のパターンに従い展開することに着目し,それを「ゲームの公式(formula G)として表した(図1-20)。それによると,ゲームは,ゲームを始める仕掛け人が,ゲームに乗せられるカモを選んでゲームを開始する。
交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ
倉成宣佳 (著)
ミネルヴァ書房 (2015/4/25)
P28
交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ
- 作者: 倉成宣佳
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本
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